年末から正月にかけて、列島は寒波が到来し、日本海側のみならず、
TVニュースによると、珍しく名古屋市内にも雪が積もっていた。
ソウルや北京も大雪だそうで、生活者は大変だろうが、
たとえば、紫禁城の雪景色は格別だろうなと、無責任にも想像してしまう。
今日の一枚は、ご存知、広重の名作「蒲原(かんばら) 夜の雪」。
もともとここは雪の降り積もる土地柄ではないようで、
広重の想像上の風景だとも言われている。
ここに雪が積もれば、絵になるわい、などと広重は思いを馳せたのだろうか。
夜にしんしん降り積もる雪はまだ止むようすは見せず、
翌朝、旅人は吹雪に足止めを食うかもしれない。
しかし、この夜の雪に、落ち着いた静謐な空気が感じ取れ、
旅の疲れが取れる思いでもある。
なんだか温泉にゆっくり浸かりたくなった。