「第101回箱根駅伝」が行われ、青山学院大学が大会新記録で2年連続の総合優勝を果たしました。
往路連覇を飾った青学大は復路は1度も首位を譲ることなく、10時間41分20秒の大会新記録で2年連続8度目の総合優勝を飾りました。これで青学大は11年間で実に8度目の総合優勝を遂げました。
青学大は、大学駅伝「3冠」のうち「出雲」と「全日本」では6年間優勝から遠ざかっているにもかかわらず、「箱根」では圧倒的な成績を残しています。10人の選手が20㎞以上を安定して走れる青学大は、箱根のためのチーム作りをしているといってもいいのでしょう。アッパレな優勝でした。
また、2位には駒澤大学、3位に國學院大學が入り、上位3位までを3強が独占しました。國學院は、3冠達成はなりませんでしたが、箱根では最後に3位に滑り込み実力のほどを見せました。
往路5区の箱根の山登りで、城西大の選手に取材バイクが接近し、当の選手が「どけ」とバイクを遠ざけるジェスチャーをしたのがカメラに捉えられていましたが、選手あってのは箱根駅伝ですから取材陣には注意を促したいですね。
そのことについて当の選手は、取材に
〈「どけっ!」については「はい、言いました」と即答し「ちょうどカーブで自分は最短距離をたどろうとしたところ、その走行ルート上にバイクの方々がいらっしゃって。その、最悪の事態ということもありますから、ジェスチャー(手を振り、どかそうとする動き)をしました」
「ただ、ジェスチャーをしても、やはり運転手さんは前を向いているので、伝わらないと思いましたので、声で危険だということを伝えないといけないと思いました。もし、ぶつかってしまえば、お互い、いい思いにはなりませんから。しっかり言わないと危ないと思って、はい、今回は自分から言わせていただきました」〉と語ったようです。
自分の行動に責任をもってその理由を述べていて、安全重視からの最善の声かけとジェスチャーだということが見事に言語化されていて、立派な選手ですね。素晴らしいと思いました。
往路第1区から飛び出した中央大が、シード落ちから見事に復活するという伝統の走りを見せ、来年のシード権を獲得したのも見事でありました。
ということで、また来年に向けて激しいレースが始まりました。全員完走おめでとう!