遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

自民党新総裁は安倍的自民党からの脱却を目指せ

日本の停滞・後退を表象する要因は、あらゆるところで日々目にすることができますが、長きにわたる無能で怠惰な自公政権が生み出したその最たるもののひとつに「日本維新の会大阪維新)」が挙げられます。

その生みの親は橋下徹松井一郎で、その初期メンバーには先ごろ箕面市長選で落選した上島一彦も名を連ねていました。上島は、自民党大阪府議時代に「日本会議地方議員連盟」の設立代表発起人でもあったそうで、自民党時代は最も右寄りの人間だったようです。

要するに自民党時代にパッとしなかった議員たちが、橋下の下に参集しゴミ集団を創り上げたのですが、それを後押ししていたのが自民党内ゴミ大将だった安倍と菅でした。

長きにわたる日本の停滞・後退を作り出したのは、安倍・菅・橋本・松井を核とするゴミ集団だったと言い換えてもいいかもしれません。チキンな公明党は、大阪での衆議員の議席を守るために大阪維新に魂を売りましたから、ゴミ集団に属する同じ穴の狢でありました。

そこで、いま自民党の総裁選の真最中で、9人も候補者がいるわけですから各候補の主張は分裂していて当然なのですが、9人のパワーをもってしても日本の停滞は改善しないような状況です。

9人の立候補者には、どこかに安倍や菅的要素が入り込んでいて(入り込んでいるからこそおのおの20人の候補者を集められたのでしょうが)、その浅ましい薄汚れた要素が見え隠れしてしまいます。

安倍や菅とどちらかと言えば対立してきた石破と林が、いくらかはましな総裁にはなるかと思いますが、いったん総裁になったら岸田のように意味不明な存在になってしまうこともありえます。

冒頭の画像「自民党総裁選候補の政策立ち位置」が示すように、各候補の立ち位置は国民の思いや暮らしに寄り添ったものではなく、財界やカルト集団や各種支持団体や自民党国会議員の思いを代表したものです。

少子化憲法改正、消費税、法人税最低賃金財政赤字、金融政策、円安、人手不足、原発問題などの各候補の立ち位置が分からないまま、そのことを質さないままワイドショー的総裁選を繰り広げたいのでしょうか。

上の画像ではそれぞれが進めたい政策がひとつずつ書かれていますが、「政権与党のくせに何で今までやらなかった?」と厳しい指摘付きでSNSにさらされていました。

このままでは自民党は「歴史ある維新の会」と変わらない存在になってしまいそうです。

ということで、9人の候補者さまにおかれましては、安倍的自民党からの脱却を目指されたらいかがでしょうかという提言でございました。割と簡単な政策だともいますけどね。