遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

「おまえら裏金がなくても死なないだろ」と自民・公明・維新の政治家に吠える

朝ドラ「虎に翼」。上の画像は、結婚まで意識していた花岡と再会した寅子。二人は公園のベンチで並んで腰かけて弁当を食べているシーンです

寅子は、闇で手に入れたと思しきたまごで焼かれた弁当の玉子焼きをそのシーンで食べなかったのですが、それを見てかの裁判官のことが頭をよぎったのですが、まさかそのモデルが隣に座る花岡だったとは...。(以下、来週に続く)

 

山口良忠は、佐賀県出身の裁判官で、戦後の食糧難の時代に、闇市の闇米を拒否して食糧管理法に沿った配給食糧のみを食べ続け、栄養失調で餓死したことで知られます。

寅子のモデルの三淵嘉子と山口良忠の関係性はドラマとは全く違ったものだと思いますが、当時の狭い法曹界では、とりわけともに同じ裁判官でしたから何らかの交流があったのかもしれません。

山口の死はセンセーショナルだったようで、当時の国内はもちろんのこと、ワシントンポストニューヨークタイムズでも報じられたそうです。後の私たちにも受け継がれているエピソードであります。

彼が裁判官でなければ、ヤミ米に手を出して命を繋いでいたのでしょうが、栄養失調により裁判所内で倒れ、律儀にも残っていた受け持ち裁判を片付けた後療養生活に入ったまま、33歳の若さでこの世を去りました。

裁判官は法律に則った暮らしをしなければならないという考え方はまったく間違っていないし崇高だと思いますが、そのことで若き命を失うことがあっていいものなのでしょうか。
戦後の食糧事情が悪いのか食糧管理法が悪いのか、日本の食糧難は終戦後も多くの人たちの命を失いました。

自給バランスが崩れるような戦争を始めた軍部とその周辺がもっとも悪いのですが、彼らは無垢な兵隊や無辜の市民のように決して餓死することなく生き永らえました。

 

今週衆院を通過した政治資金規正法は、稀代の悪法としてブラッシュアップされ参議院で可決される見込みで、今期の国会は、憲政以来最も醜い会期をまもなく終えようとしています。
闇米を喰うなとまではいわないまでも(もう食管法は廃止されました)、「おまえら裏金がなくても死なないだろ」と自民・公明・維新の政治家に吠えたくなります。でも彼らは裏金がなければきっと死ぬんでしょうね、知らんけど。

山口良忠の良心がおまえらに爪の垢ほどでもあったら、日本はこんな貧困国にならずに済んだのにと残念でなりません。

ということで、涙の乾くまでに政権を交代を実現させて、安倍政権以後のクソ閣議決定を、新内閣で覆したいものであります。

 

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