「週刊朝日」は、昨日発売の最終号をもって101年の歴史の幕を閉じました。
上がその表紙画像で、いまの編集スタッフで構成されているようです。
一応「休刊」としていますが、復刊することはないでしょうから寂しい限りです。
私は社会人になってしばらくして手に取った週刊朝日がお気に入りになって、その後50年近く身近にあった週刊誌でした。
発売日の朝は、駅の売店で買い求めて、行き帰りの電車などでも読むために通勤用のバッグに文庫本などと一緒に入れて持ち歩いていました。
全ての頁の8割くらいはしっかり読んでいましたので、社会人になりたてのぼんくらだった私は、新聞より週刊朝日で社会性を身に着けたという思いです。
その後、dマガジンを契約する数年前まで、年間定期購読で郵送にしてもらったり新聞販売店に届けてもらったりしていました。
先日、朝日新聞の購読の更改に販売店が来ました。私は紙媒体の新聞をやめることを決めていたのですが、かつては週刊朝日を届けてくれていた販売店の人に懇願されて、とりあえず1年の更改をすることにしました。
ということで、私の書評欄記事一覧から「週刊朝日」の「週刊図書館」も消えることとなりました(涙)。
なお、松尾塾長になった「似顔絵塾」は、なんと「サンデー毎日」に移行されることになり、月一回の塾が開講されることになりました。
◆楽しみだった週刊朝日のコラムなど
山藤章二「ブラックアングル」1976-2021年
森下典子、夏目房之介「デキゴトロジー」1978-92年
「週刊朝日似顔絵塾」(塾長:山藤章二→松尾貴史)1981-023年
村上春樹「週刊村上朝日堂」1985-86、95-96年
鴻上尚史「鴻上夕日堂の逆上」1987-88年、「鴻上の知恵」1991-92年
西原理恵子・神足裕司「恨ミシュラン」1992年-1994年
ナンシー関「小耳にはさもう」1993-2002年
ドン小西「イケてるファッションチェック」2001-2023年
書評欄「週刊図書館」
◆週刊朝日が生んだ連載小説
吉川英治「新・平家物語」1950-57年
松本清張「黒い画集」1958-60年
今東光「悪名」1960年
海音寺潮五郎「天と地と」1960-62年
水上勉「飢餓海峡」1962年
山本周五郎「さぶ」1963年
司馬遼太郎「世に棲む日日」1969-70年、「街道をゆく」1971-96年
城山三郎「通産官僚たちの夏」1974年、「男子の本懐」1979年
嘘から出た誠、瓢箪から駒、こんなことが起きるのですね。
— 松尾 貴史 (@Kitsch_Matsuo) 2023年5月30日
休刊となる「週刊朝日」連載の「週刊朝日似顔絵塾」を、100年以上のライバル関係にある「サンデー毎日」で引き継いでくれませんか、などとYoutubeでのたまいましたら、双方の編集長が話し合い、本当に実現することになりました!
いや驚いた。 pic.twitter.com/2Cfl2eWCQl