遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

ベスト・オブ・ピーター・ポール&マリー

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ベスト・オブ・ピーター・ポール&マリー


11月23日、ボブ・ディランドキュメンタリー映画

マーティン・スコセッシ監督の「ノー・ディレクション・ホーム」を

NHK-BSにて鑑賞。

3時間30分、TVの前に釘付けになってしまった。


見逃した方は、12月23日から劇場公開される。


少年の私は、ピーター・ポール&マリーを介してボブディランを知った。
http://blogs.yahoo.co.jp/tosboe51/15070544.html

このPPMのベストは、「時代は変る The Times They AreA'Changin' 」

が入っていないのが何とも残念であるが、

「風に吹かれて Blowin' In The Wind」と

「くよくよするなよ Don't Think Twice,It's All Right」は、きちんと納まっている。



ある日、夕暮れの中学校の校庭で、白球を追っていた私の耳に、

下校を促す校内放送から、P.P.Mの「500マイルも離れて」が流れこんできた。


実はその時は、何の歌かはよく分からなかったのである。


しかし、僅かに自然なエコーが効いた「500マイル」の旋律は、

セピア色に暮れなずんだ木造校舎の光景とともに、

いまでもその出会いの懐かしい印象が、心に残っている。



高校の文化祭で、1つの教室では、

「ポピュラー・レコードコンサート」が、催されていた。

時代は、外来フォーク・ソングが一世を風靡していた。

田舎者の私は、そのときに「レコードコンサート」で、

P.P.Mを初めて認識し、「500マイル」と再開したのであった。


その後、当時12000円の、ヤマハのフォークギターを買ってもらい、

一所懸命バレーコードを練習した。


バレーコードの代表は、「F」で、左の人差し指をピンと伸ばして、

ギターのネックの幅全体を(6弦すべて)を、しっかり押さえることが、

初心者には何とも困難であった。


はじめは、バレーコードのない曲ばかり選んで、歌っていた。


しかし、バレーをマスターしないと、何も楽しめないので、

一念発起して、必死で練習した、コンサートに出る予定もないのにである。



数年前に、30数年ぶりにフォーク・ギターを購入した。

技術にあわせて、マーティンは諦めて、またヤマハを購入した(笑)。


右手のフィンガー・ピッキングは、ほとんど指が動かなかったが、

左手は、20年の空白は皆無であった。


バレーなんて楽勝であった。

自転車・水泳・スキーと一緒である。

一度習得すると、体が憶えている。

(右手のような、デリケートなものは、ダメであるが。)



このベスト盤で、

マリーの歌声と、ピーターとポールのギターテクニックを楽しまれたい。

曲目リスト
1.悲しみのジェット・プレーン
2.朝の雨
3.500マイルも離れて
4.くよくよするなよ
5.セトゥル・ダウン
6.サンフランシスコ湾ブルース
7.パフ
8.レモン・トゥリー
9.ハッシャ・バイ
10.デイ・イズ・ダーン
11.ロック天国
12.ア・ソーリン
13.私の試練
14.虹と共に消えた恋
15.山の上に告げよ
16.相惨な戦争
17.花はどこへ行った
18.天使のハンマー
19.風に吹かれて
20.わが祖国