遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

雨に唄えば/ジーン・ケリー、 スタンリー・ドーネン

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 四国の水瓶、早明浦ダム貯水率がゼロになってしまった。

 いつもこの時期になると、このダムのことがニュースになるような気がする。

 ニュースになるから、いつも早明浦ダムに雨は降ったかと気になる。

 

 そこで、雨乞いも兼ねて、「雨に唄えば」。

 先に、映画「ザッツ・エンタテイメント」の記事にしようと思ったが、

 雨乞いを優先することにした。


 「雨に唄えば」のテーマ曲は、ラジオのリクエスト番組などでよく耳にしていたが、

 映像は、1974年製作の「ザッツ・エンタテイメント」で観たのが初めてであった。
 
 その後、全編を観るという、遡及鑑賞。

 土砂降りの雨の中を、ジーン・ケリーがテーマ曲を歌い踊る場面の、

 あの素晴らしさは、ミュージカル映画に限らず、全ての映画の中でも、屈指の名場面であろう。

 
 私は、雨の日はこの歌が頭をよぎることしばし、である。
 
 
 ミュージカルスターとしてのジーン・ケリーは、

 歌は上手いし踊りも凄いし茶目っ気があってカワイイし、私の中ではピカイチである。
 
 そう思うのも、この有名なシーンのせいかな。


 この作品を基にした舞台版ミュージカル、

 一つは1983年にロンドンで上演されて2年間上演され、

 もう一つは1985年にブロードウェイで上演されるが、こちらは10カ月で終了したようだ。

 私は、ロンドンにもニューヨークにも行ったことがないので、

 本場のミュージカルの舞台は観たことがない。

 もちろん、劇団「四季」も観たことがない。(”もちろん”は要らないか。)

 
 しかし、あの雨のシーンは舞台ではどのように演出したのであろうか。

 いまや、ラスベガスでは、ミュージカルの舞台にプールまで造ってしまうが、

 ジーン・ケリーをカメラが追いかける、動きのあるあの場面は、

 映画ならではの演出ではないのだろうか。



 共演の、チャーミングなデビー・レイノルズ
 
 彼女は、スター・ウォーズレイア姫役のキャリー・フィッシャーの母親である、

 芸達者なドナルド・オコナー

 ふたりの共演者も非の打ちどころがない。

 
 なんでか唐突にあらわれるシド・チャリシーも、セクシーでワンダフル。

 
 あの有名なシーンだけでなく、他にも楽しいシーンが盛り沢山。

 
 唄って踊れるって素晴らしいなぁ。

 雨よ、四国にたくさん降れ。


この映画の採点=☆☆☆★★★
双葉十三郎のぼくの採点表より ☆=20点 ★=5点 但し☆☆☆☆★★以上はない)

私の採点=☆☆☆☆