遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

アイ・ウェイウェイのインスタレーション

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上の画像は、中国の現代アーチスト、アイ・ウェイウェイフィレンツェのストロッツィ宮の壁面に表現した“REFRAME”と題された2016年の作品。

はじめは何だかわからない赤い飾りつけだったのですが、規則正しく並んだ赤い救命ボートが実に美しく建物とマッチしています。

救命ボートは、難民を象徴していて、ウェイウェイは難民問題に関心があるといいます。

「アートは人間の価値を認め、より深く、そして、より広くコミュニケーションをとるための架け橋なのです」
「私たちは、すべての境界をなくし、同じ価値を共有し、自分以外の人々の苦悩や悲劇をはじめとする様々な苦難に関わるべきです」

中国出身のアーティストらしい重い言葉であると同時に、多様性への寛容を認めることの重要さを示唆した素晴らしい言葉だと思います。

アイ・ウェイウェイは、8月から開催される「横浜トリエンナーレ」のメインアーティストとして出品予定で、横浜美術館の外壁を、救命ボートを使ったインスタレーション(建物などを使った芸術作品)を発表するそうです。上のフィレンツェインスタレーションのような作品になるのでしょうかね。

横浜に行かれたら、ぜひ足を運んでいただきたい展覧会です。

蛇足ながら「トリエンターレ」とは「3年に一度開かれる国際的な美術展覧会」のことで、ついでに言えば「ビエンナーレ」は2年に一度開催される展覧会です。

会期:2017年8月4日~11月5日(第2・4木曜日休場)
会場:横浜美術館横浜赤レンガ倉庫1号館、横浜市開港記念会館 地下