はじめは何だかわからない赤い飾りつけだったのですが、規則正しく並んだ赤い救命ボートが実に美しく建物とマッチしています。
救命ボートは、難民を象徴していて、ウェイウェイは難民問題に関心があるといいます。
「アートは人間の価値を認め、より深く、そして、より広くコミュニケーションをとるための架け橋なのです」
「私たちは、すべての境界をなくし、同じ価値を共有し、自分以外の人々の苦悩や悲劇をはじめとする様々な苦難に関わるべきです」
中国出身のアーティストらしい重い言葉であると同時に、多様性への寛容を認めることの重要さを示唆した素晴らしい言葉だと思います。
アイ・ウェイウェイは、8月から開催される「横浜トリエンナーレ」のメインアーティストとして出品予定で、横浜美術館の外壁を、救命ボートを使ったインスタレーション(建物などを使った芸術作品)を発表するそうです。上のフィレンツェのインスタレーションのような作品になるのでしょうかね。
横浜に行かれたら、ぜひ足を運んでいただきたい展覧会です。
◇ヨコハマトリエンナーレ2017「島と星座とガラパゴス」◇
会期:2017年8月4日~11月5日(第2・4木曜日休場)