遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

おひとりさま英会話

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大阪キタのど真ん中の大きなカフェ。

口の立つ女性がひとり、テーブルをはさんで若い女性が2人。
その若い女性2人が、次は若い男たち3人に代わり、最後にはまた別の若い女性が3人。
あれなんなのだろう、どう見ても若者たちがひとりの口の立つ女性に騙されているような印象。
雰囲気は和やかで笑顔もこぼれているのだけれど、
叱咤激励された若者たちはマルチ商法の駒、あるいは餌食になっているような印象。

単なる想像だけど、飲み物を手にした若者たちが入れ代わり立ち代わり女性の向かいに座り、
四方山話をしているその雰囲気、胡散臭さでプンプンするのであった。

一方、別のテーブルでは、40代と思しき女性と、まだ30代の外国人男性が楽しく会話中。
恋人同士なのか、異文化交流中なのか、いずれにしろいい空気が漂う男女。
しばらくすると、資料のようなものを取り出してお話。商談でも始まったのかな。
さらにしばらくして気付いたのだが、どうも英会話のお勉強をしている雰囲気。

カフェを利用した、マンツーマンの英会話教室のようだった。

そのカップルを目撃したあと、周辺を見回せば、3組の外国人男と日本人男の組合せを発見。
みな、英会話教室を開講中であった。

帰宅してネット検索してみれば、カフェでの英会話教室の案内がザクザク。

案内は、講師のプロフィールと顔写真付きで、時間単価も表示されていて、安心設計。
講師の希望最寄駅(複数)、曜日別の開講可能時間帯も表示されていて、親切設計。

入会金が1~2万円ほどで、1時間料金は平均して2000~3000円程度。
プラスカフェの飲み物代と、そこまで交通費で、好きな時に気に入った講師で授業を受けられる。
毎回支払うので、どこかの英語塾のように前払い授業料を踏み倒されることもない。

外国人講師は、仕事(社会人)や授業(学生さん)以外の空いた時間に、
いい副収入が得られる。
ほぼ全日どの時間帯でも開講OKという、これが本職のような講師も見受けられる。

その後、別のカフェでも、何組かの英会話教室を見かけた。
今まで気づかなかったけど、意識すると、よく目につく。
英語のレポートやビジネスレターや受験対策にも相談に乗ってくれるようで、
講師と仲良くなって、融通をきかせてもらえると、利用価値がぐんと上がると思われる。

まさに、これも、おひとりさま御用達の便利な仕掛けである。