遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

究極の接客術は「声をかけない」

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ネットニュースによると、お客が来店してもあえて声をかけないショップが増えているとか。

[近ごろ都に流行るもの] 

「何かお探しですか」。接客の基本は、声がけから始まるコミュニケーション…。そんな常識が崩れつつある? 丁寧なカウンセリングが最大のサービスである百貨店の化粧品売り場で、あえて「声をかけない接客」が導入され話題を呼んでいる。東急百貨店が4月にオープンした「渋谷ヒカリエ ShinQs(シンクス)」の売り場は、まるで新接客法の“実験場”だ。

 アメリカ化粧品ブランド「クリニーク」の入り口に、3色のブレスレットが並んでいた。

来店者が腕に着けることで、
白=「急いでいます」、
ピンク=「自由に見ています(声をかけないで)」、
緑=「カウンセリング希望」と意思表示できる、日本唯一の売り場だ。
ピンクを選ぶ人が6割を占めるという。


私は、自分で買い物ができるようになって以来、
ずっと店員に声をかけられるのがイヤでジャマで仕方がなかった。

例えば百貨店のネクタイ売り場に行くとする、
すると
「お選びしましょうか」
「色はどういう系統が?」
「お柄はレジメンタル?小紋?」
などと世話を焼きに近づいてくる。

私は自分の好きなパターンというものがないので、
いろいろ見て決めたいと思っているのに、近づいてくる店員。

あの店員の接客は、売り上げと歩合制があるからなのか?
それとも、冷やかし客を追い払っているのかな?

いずれにしろ、ウィンドショッピングで暇つぶし中であっても、
本気で買おうと思っていても、私には落ち着かない接客態度であった。
あれでは、本気で買う気の客も逃げていくことが分からないのだろうかとずっと思っていた。

まあそうこうしているうちに、インターネットが普及してきて、
ネット店で買い物をすることが定着してきたから、イヤな接客店員とは決別できた。

冒頭で紹介した、東急百貨店だけでなく、
お客が自由に商品を吟味できる店が増えつつあるという。
うぶな若い人や、私のような気の弱い人間にとってはいい傾向である。

勝手に選ぶから、用事があれば呼ぶから、そっとしておいてほしい、のである。