演奏
マリア・シュターダー(ソプラノ)
ヘルタ・テッパー(アルト)
エルンスト・へフリガー(テノール)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
ミュンヘン・バッハ管弦楽団&合唱団
指揮:カール・リヒター
マリア・シュターダー(ソプラノ)
ヘルタ・テッパー(アルト)
エルンスト・へフリガー(テノール)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
ミュンヘン・バッハ管弦楽団&合唱団
指揮:カール・リヒター
録音:1961年2月13-26日、ミュンヘン
いつも、「ドイツ・グラモフォン栄光の111年の名盤たち 」から、
アルバムを適当に抜き出してランダムに聴いている。
クリスマスイブの今宵は、偶然にバッハのミサ曲にあたった。
2枚組の片方は買ったばかりの頃に行き当たり、
今宵はそのパートⅡに行き当たる、今宵にぴったりの曲想である。
もう一度パートⅠも聴きなおす。
冒頭からのコーラスに圧倒される、
発熱があるときは、怖い夢を見そうなほど、厚味のあるコーラスである。
歌詞など理解できなくとも、キリスト教について何の知識がなくとも、
まさに今の私がそうなのだが、
このバッハの作品の荘厳さに触れて、心が清らかになり高みに上っていく。
くどいようだが、もしこの企画BOXを買わなかったら、
このバッハの名曲「ミサ曲ロ短調」というものを、
聴く機会をかなり遠ざけてしまっていたはずである。
古い録音ながら、カール・リヒターのこのアルバムは、
名演奏のほまれ高い1枚であるようだ。
こういう曲を作り、演奏し、聴いているのに、
人はバロックの世からいままで、なぜ心休まらないのだろうかと、
不思議な思いにとらわれた、2009年のクリスマスであった。
皆の衆 メリー クリスマス!