平安神宮近くの岡崎に位置していたホールであった。
京都コンサートホールに本拠を移し、現在に至っている。
今日は、その京都コンサートホールにはじめて行っってきた。
高校のコーラスで第九のソプラノパートの経験がある本日の同伴者の次女、
きちんとベートーベンの第九を聴いてみたいと言うので、
それではと、私の重い腰をあげてみた。
彼女のバイトのスケジュールの都合で、
大阪の第九コンサートには行けなくなり、
京響の第九コンサートに足を運んだ。
井上道義の指揮による昨夜に続く2日間連続のコンサートで、
本日はマチネコンサートのせいか、私以上にお年を召した方が多かった。
1800あまりの座席はほぼ埋まっており、
ざっと見回して、女性7割、お年寄り4割といった感じで、
19歳の次女と、56歳の私は、何となく少数派に属する観客であった。
遅くにネットで取った席なので、ホールのほぼ最後列に近いところで、
奥行きのあるタテに細長い感じのホールなので、
オーケストラの音は、少し遠くで響くような印象を受けた。
それでも、アメリカ人の父親譲りの長い四肢を持ち、
斉藤秀雄の薫陶を受けた万年青年然たる井上の指揮は、
遠目からでもダイナミックで格好よく、
もっとも、ベートーベンの芸術が何といってもすごいのだけど、
そんな話や「お父さん恥ずかしいから電車の中ではやめて」と、
ここにとても書けないようなバカ話を次女としながら、
大阪に帰ってきた。