近畿地方二府四県限定の、
「平城の都 奈良」からはじまる。
いま奈良は修学旅行コースから外れたのかもしれないが、
若草山のふもとの超ポピュラーな修学旅行コースから、
巡拝の旅が始まった。
このコースは、奈良における私の最も好きなコースのひとつで、
創刊号に相応しい古社と名刹の組み合わせである。
表紙は、年2回だけ、元旦と八月十五日だけ、
観相窓からお顔を拝める東大寺の大仏の写真である。
イラストレーションのように計算された造形に改めて驚く。
興福寺の至宝「阿修羅」は、
「国宝 阿修羅展」のため東京国立博物館に出張中である。
その後、同展で九州国立博物館に立ち寄り、
興福寺に帰ってくるのは10月の「国宝特別公開」になるようである。
秋に会いに行ってみることにする。
この企画雑誌、奈良の鳥瞰立体地図と、
京都のジオラマ地図が付録について、
創刊記念特別定価190円というお買い得。
この類の企画もの雑誌は、サービス価格の創刊号に飛びついて、
それ以降はまず買わない私。
この全50巻シリーズもそうなる予感が…。
いずれにせよ、付録の奈良と京都の地図をひろげて、
未知の社寺に思いを馳せるのも、
悪くない企画だと思っている。