遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

#その他芸術、アート

旧日本兵に呪われる国会議事堂/会田誠「まつり」

兵庫県立美術館(神戸市中央区)で開催中の企画展「Oh!マツリ☆ゴト 昭和・平成のヒーロー&ピーポー」(3月17日まで)展示されているのが、会田誠の「まつり」という作品(上の画像)。 会田のこの作品は、撮影が許可されているそうである。 青森のね…

「西洋美術史」/木村泰司

世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」 木村 泰司 (著) ダイヤモンド社 ビジネスエリートでもない私が本書を手に取ったのは、美術史と縁遠いからであったが、「まえがき」を読んだ時点で「これで、お勉強しましょう」と言われているようで少…

世界一楽しい美術教室/びじゅチューン

星野源のNHK生放送番組「おげんさんといっしょ」。楽しく見てしまいました。MCの星野やゲストの細野晴臣や高畑充希などの出演者、生放送のぎこちなさが1時間解けることなくて、それでもなぜかほんわかムードでとても新鮮でした。スタジオのセットも力が入っ…

醍醐寺/京都散歩

醍醐寺は真言宗醍醐派の本山で、創建は864年(貞観16年)です。 金堂や五重塔をはじめ、数多くの国宝と重要文化財を配置された200万坪以上の広大な境内は、世界(文化)遺産、美術館、博物館、植物園を兼ね備えた寺院といえましょう。 上の画像は、国宝の「…

元興寺の御朱印

テレビを見ながら静かな年の暮れ。 「渥美清 20年? んっ、渥美清亡くなってどれくらい、20年?」 「そんなに経たないやろ?」 ぐぐってみたら1996年に亡くなっていた。この人の俳句、見事だなあ。 一か月ほど前、庭掃除をしていたら「ナナフシ」を発見。木…

京都、オトナの修学旅行/赤瀬川原平、山下 裕二

京都、オトナの修学旅行 赤瀬川原平,山下 裕二 (ちくま文庫) NHKのEテレ「趣味どきっ! 国宝に会いに行くⅡ」で始まった国宝を訪ね歩く旅、まずは、奈良の法隆寺・元興寺(がんごうじ)からはじまり、第2回は京都の国宝の旅だった。 その京都に関連しておすす…

フェルナンド・メイレレスのリオ五輪開会式

英カルチャーサイトShortListが、「2000年代を代表する映画25本(The 25 Greatest Movies of the 00s)」という特集で、ゼロ年代(2000~2009年)の見るべき映画を教えてくれた。 これらがどれも面白くてとても楽しめたのが2年ほど前になる。その中で、これ…

奈良散歩/興福寺・国宝館

奈良散歩の最終目的地は、興福寺の国宝館でした。ここは、仏女(ぶつじょ・仏像好きの女性)の聖地といっても良い場所でしょう。国宝館は2010年3月にリニューアルオープンし、私はその当時以来6年ぶりの訪問でした。 乾漆八部衆立像(かんしつはちぶしゅうり…

1964東京五輪ポスター/亀倉雄策

私がこのポスターと出会ったのは、10歳の頃。 それから50年の歳月が経つが、その感動は色あせることはない。 そもそも私にとっては、1964年の東京オリンピックは生涯で一番印象に残るイベントのひとつだった。10月10日に開催されたオリンピックの競技そのも…

大らかな社会を目指して

下は東京都現代美術館の会田誠(会田家3人)の作品「檄」の撤去をめぐっての山崎雅弘の関連ツイート。 山崎 雅弘 @mas__yamazaki 京大と731部隊の関連、ピースおおさか、七夕短冊、商店街の垂れ幕、制服向上委員会、自衛官のブログなど、第二次安倍政権が発…

封じ手/第39期棋聖戦第3局

囲碁の3大タイトル「名人戦」「本因坊戦」と、いま戦われている「棋聖戦」は、2日制のタイトルです。 棋聖戦は全国各地で7局が戦われ、先に4勝した方が勝者となる。今日と明日の第3局は尾道で戦われる。ここまで2局は、井山棋聖が2勝している。 1日目が終わ…

白熊/フランソワ・ポンポン

いま東京の国立新美術館ではオルセー美術館展が開催中。(『オルセー美術館展 印象派の誕生』国立新美術館 7/9-10/20 http://orsay2014.jp/ ) この展覧会は残念ながら地方巡回なしの東京だけの展覧会。 その紹介TV特番を見ていて、開催中の「オルセー美術館…

「帽子・夏」「群馬の人」/佐藤忠良

8月7日、緑深き信楽の「ファインバーグ・コレクション展 江戸絵画の奇跡」を後にして、琵琶湖湖畔の佐川美術館に足を運ぶ。 この美術館は、琵琶湖大橋を望む平らな土地に建てられていて、建物を囲む広大なプールに水が張られ、まさに琵琶湖を象徴するたたず…

美の響演・関西コレクションズ

美の響演 関西コレクションズ 大阪市立近代美術館建設準備室、京都国立近代美術館、滋賀県立近代美術館、兵庫県立美術館、和歌山県立近代美術館、そして国立国際美術館のコレクションから選りすぐられた、主に20世紀以降の美術作品。セザンヌ、ピカソ、マ…

ヒラギノ/日本語フォント

本日の夕刊によると、高速道路の案内標識の字体が変わるとのこと。 今後は「ヒラギノ」というフォントのゴシック体が使われる。 このヒラギノは、iPadに採用されたフォントで、 さらに書籍や雑誌、テレビ番組のテロップなどに広く使われているという。 …

金沢21世紀美術館

金沢21世紀美術館 たっぷりと時間をとって展示物を楽しんだので、 光のうつろいまででも楽しめた。 コミュニティ・センターの機能もあるのか、 美術館としては中途半端な目的と規模だった。 ただ、金沢市内のど真ん中というロケーションと、 建物や周辺の…

アサヒさんのメイクアップ

Makeup yellow eye-shadow with clear crystal 下の画像は、以前ご紹介した、広島は白鳳堂の化粧筆セット。 http://blogs.yahoo.co.jp/tosboe51/37513307.html こういう道具を持つべきお方が、上の動画に登場するアサヒさん。 このアサヒさん、昨日のNHK…

創作人形/小牧多賀子

小牧さんの人形にはじめて触れたのが、 山田太一のドラマ「ありふれた奇跡」のなかでである。 仲間由紀恵と加瀬亮が主演のドラマは、2人の過去が面白い設定になっていて、 主人公2人の父親の秘密も、面白い設定になっていて、 山田太一のドラマは、人間の…

週刊 古社名刹巡拝の旅

近畿地方二府四県限定の、 集英社主催の週刊古社名刹めぐりの旅は、 「平城の都 奈良」からはじまる。 いま奈良は修学旅行コースから外れたのかもしれないが、 東大寺→春日大社→興福寺という、 若草山のふもとの超ポピュラーな修学旅行コースから、 巡拝の旅…

大日如来坐像/運慶

常に曼荼羅(まんだら)の中心に御座(おわ)すのが、大日如来。 仏像の中の頂点が大日如来で、それ一体で宇宙をあらわすという。 この世のすべてのものに知恵の光を与えてくれ、 その永遠の光の照度は太陽(日)を大きく上回ることから、 「大日」と名付け…

臼杵磨崖仏(うすきまがいぶつ)

3月4日、今治のオーベルジュ系のホテルを後にし、 道後はスルーして、内子に寄り道する余裕もなく、 前日予約したフェリーに間に合うように一路西へ。 四国最西端の佐田岬近くの三崎港からフェリーで、 対岸の九州は佐賀関へ渡る。 佐賀関までは70分の船…

手/高村光太郎

手 高村光太郎 1918年作 高さ38.4cm 倉田真由美が、男と「手」をつないで歩いているのを、写真誌に撮られたとか。 週刊朝日のクラタマ自身のコラムにて、 森達也に「あれどうなの?本当に付き合ってるの?」と 直球を投げられたクラタマいわく、 「仲良しで…

太陽の塔/岡本太郎

太陽の塔/岡本太郎 NHKハイビジョン特集「岡本太郎」を観る。 1970年3月15日、ちょうど36年前の今日、 大阪の千里で、万国博覧会が開催された。 メイン会場の、「お祭り広場」では、 丹下健三の「大屋根」と、岡本太郎の「太陽の塔」が私たちを…

黒と白の小宇宙/長谷川潔

黒と白の小宇宙/長谷川潔 先日のNHK「日曜美術館」は、長谷川潔の特集であった。 いま長谷川潔展が横浜美術館で、3月26日(日)まで開催中である。 http://www.yma.city.yokohama.jp/exhibition/2005/special/04_hasegawa/as_business.html 私は、1…

日本美術応援団/赤瀬川原平, 山下祐二

日本美術応援団 赤瀬川 原平 (著), 山下 祐二 (著) ちくま文庫 価格: ¥998 (税込) ネットで偶然発掘したこの書物。 赤瀬川は既知であったが、山下祐二は初対面。 ま、絵描きと学者の、日本美術のよもやま話的鑑賞対談集である。 水墨画で、日本美術に目覚…

古寺巡礼/土門拳

古寺巡礼 土門拳(著) 第一アートセンター 価格: ¥9,975 2月後半から、「お水取り」東大寺二月堂修二会(しゅにえ)の行事が始まり、 3月12日からの二月堂での「おたいまつ」のクライマックスが終わると、 関西では春がおとずれるとされている。 今年は…