題して「旅するバイオリン」を昨日鑑賞。
春は東京、
夏はオーストラリアの木曜島、
秋はニューヨーク、
地元出身(あるいは在住)の新進気鋭のバイオリニストが、
ソリストとなってヴィヴァルディの「四季」を奏でる。
私の初めて買ったクラシック・レコードは、
フェリックス・アーヨのソロバージョンの、
イ・ムジチ合奏団の「四季」であった。
スコアが付いていて、それを見ながら、
盤が擦り切れるほど、飽かずに聴いていた。
(画像はロベルト・ミケロッチのソロ盤、価格1,000円なり、廉い!)
ちょうど「折々のうた」を読みかえしていて、
四季の中で暮らす私たちは、
研ぎ澄まされた感性を自然から享受していると再認識した。
四季の移ろいや、大自然の包容力の中で、
人は喜びを感じ感謝する。
花が咲き鳥が歌い日差しがいっぱいの春、
ドラマチックな嵐の夏、
豊穣の喜びと幸福感の秋、
雪を乗せた風が傍若無人に駆け抜ける冬。
どの季節も、美しくて嬉しくなる。