遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

鯉魚図/伊藤若冲

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鯉魚図/伊藤若冲



私、ようやく職場復帰。


10日(土曜日)朝一番に髪を切り、サッパリする筈が、

なんだか気持ちが悪く、悪寒が寝込んでしまうという予感をもたらす。

せっかくの3連休プラス2日間、自室で寝込む、引きこもる。

NHKのFM放送を流しっぱなしで、ドリンク剤飲んでひたすら安静。

布団から首だけ出して、新聞・週刊誌・本読み、

それ以外は、ひたすら安静、睡眠。


鯉が瀧を登るがごとき復活ではないが、

健康な生活が何より素晴らしいと感じずにはおれない。


伊藤若冲(いとうじゃくちゅう 1716-1800)は、長生きをした。

いい仕事をするお方は、パワーが違う、今も昔も同じである。


この「鯉魚図」、こういう構図は江戸の王道を行く作家には考えられない。

鯉が大きすぎるし、身体が半分以上はみ出ているし、

まな板の上の鯉じゃないのか?鯉の瀧登りなのか?という陰口も聞こえてきそうな大胆さ。


その若冲の仕事振りに、地球上で最も惚れ込んだ人間が、

ジョー・プライス。


江戸時代の個性的な画家たちのコレクションは、今となってはすごいお宝であるが、

魅了された気持ちのなすがままに、収集を始めそしてそれを継続したパワーが、

プライスコレクション「若冲と江戸絵画」展でご覧になれる。


東京展・京都展が終了し(私は不覚にも見逃す)、

現在は九州国立博物館で開催中(3/11まで)、

その後、愛知県美術館へ巡回予定である。