遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

「冬の星座」と「冬景色」

イメージ 1

寒い寒い列島、全国津々浦々冷凍庫状態の寒さである。

冬の唄で私の大のお気に入りは

「冬の星座」と「冬景色」。




「冬の星座」
堀内敬三訳詩 ヘイス作曲

木枯らし 途絶えて
冴ゆる空より
地上に降りしく
奇(くす)しき光よ
もの皆憩える しじまの中に
きらめき揺れつつ 星座は巡る

ほのぼの明かりて
長るる銀河
オリオン舞い立ち
スバルはさざめく
無窮を指差す 北斗の針と
きらめき揺れつつ 星座は巡る 


http://www02.so-net.ne.jp/~mihashi/fuyunoseiza.html

堀内敬三の胸を打つ訳詩。

ヘイスの曲の調べとの調和が、秀逸である。

今も教科書に残っているのだろうか。







「冬景色」

作詞作曲不詳/文部省唱歌(五年)

さ霧(ぎり)消ゆる湊江(みなとえ)の
舟に白し、朝の霜。
ただ水鳥の声はして
いまだ覚(さ)めず、岸の家。

烏(からす)啼(な)きて木に高く、
人は畑(はた)に麦を踏む。
げに小春日(こはるび)ののどけしや。
かえり咲(ざき)の花も見ゆ。

嵐(あらし)吹きて雲は落ち、
時雨(しぐれ)降りて日は暮れぬ。
若(も)し燈火(ともしび)の漏(も)れ来ずば、
それと分かじ、野辺(のべ)の里。


http://members.jcom.home.ne.jp/kiro01/midi01/huyu.htm
http://www.geocities.jp/harukusa348/syabon1/syabon.html


里の冬。

朝、昼、夕景を、

水墨画のように表現した、美しい詞と旋律である。