文部省唱歌 冬景色
さ霧消ゆる湊江(みなとえ)の
舟に白し、朝の霜。
ただ水鳥の声はして
いまだ覚めず、岸の家。
烏(からす)啼(な)きて木に高く、
人は畑(はた)に麦を踏む。
げに小春日ののどけしや。
かへり咲(ざき)の花も見ゆ。
嵐吹きて雲は落ち、
時雨(しぐれ)降りて日は暮れぬ。
若(も)し灯火(ともしび)の漏れ来(こ)ずば、
それと分かじ、野辺(のべ)の里。
私たちが、小学生で習って歌った歌。50年くらい前ですか。
小学生にすれば、外国語のような歌詞なのですが、不思議に情景が浮かんでくるのです。メロディーのせいでもあります。