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あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

わが家の太陽光ソーラーパネル、固定買取期間の10年で元を取れたのか?

2012年に自宅に設置したソーラーパネルが、固定買取期間の10年満了となりました。電力会社の買取価格は、42円/kwから8円/kwにガクンと減ってしまいました。

10年間のわが家のソーラーパネルの発電量の実績と買取額は、概算ですが上の表のようになります。

10年間の売電額は、約217万円となりました。

設置当時は、国や自治体の補助金制度があったので、初期費用は10年間で元が取れた勘定になります。ただし、振り込まれた売電額は自宅の電気代と相殺(月約5,000円、10年で約60万円)されています。要するに振込額157万円・無料になった電気代60万円となります。

わが家のソーラーパネルのパフォーマンス

パネルはソーラーフロンティア製で4.96kw/hの能力のものを設置していて、月平均430kw、年平均5,170kwを発電してくれました。売電額は月額で18,000円、年額217,000円のパフォーマンスです。

パネルを設置した屋根は、南南西向きで傾斜が8.5度。向きは理想的ですが、パネルの傾斜は屋根と同じで緩やかですので、発電効率が悪くなっています。せめて20度くらいあれば、年額25万円くらいになっていると思います。

設置業者によると、大阪では一般的にパネルの能力(kw/h)×1000~1200が年間の発電量になるようで、我が家の場合だと4.96kw/h×1000(5,000kw前後)の発電量になっていますから、効率の悪い部類に属します。

季節ごとのパフォーマンス

月別の発電量は以下のとおりで、比較的涼しくて光量の多い春先がもっとも発電し、日の長い夏と涼しくなった秋が同程度のパフォーマンスです。気温の高さは、発電量に良い影響はなく、パネルの向きもにもよりますが、涼しい3月から5月までの発電量が多くなっています。

パネルの劣化

発電量から推量するとパフォーマンスは少しずつ劣化していると思いますが、この10年は高温の夏が続いたマイナス要因もあるので、10年くらいならパネル自体は著しく劣化することはないようです。まだしばらくは、元気に発電してくれそうです。

いまソーラーパネルを新設すると

現在の買取単価はkwあたり16円にまで下がっていますので、初期費用の元を取れるのかよく検討する必要があります。

わが家と同等・同じ条件でパネルを設置し、同じパフォーマンスを発揮したとして、以下の表のとおり10年間では83万円の売電額になります。

現在、パネルの価格など初期費用がどれだけ必要なのか分かりませんが、国の補助金は廃止されており、自治体ごと補助金制度だけが残っている状況です。初期投資を完全に賄えなくても、高額になっていく電気代を賄えれば良しとするなら、ソーラーパネルを設置する家庭もあるのでしょう。

また、新築時に住宅設備としてパネルを設置するのはコスパが良いと思います。

また国の補助金が復活すれば、再びソーラーパネルの普及につながるでしょうし、再生可能エネルギーの必要性を見直す機運が高まるようにも思いますので、経産省を中心に補助金の復活を目指してほしいものであります。

自宅の屋根に設置するなら、早くて1~2カ月後には太陽の恵みを受けることができるのです。