遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

明るくて清潔な社会性のあるドラマ「ウヨンウ弁護士は天才肌」

Netflixの今日のTV番組TOP10の1位にランクされているドラマが、韓国の「ウヨンウ弁護士は天才肌」。(私の大好きなドラマ「梨泰院クラス」が第6位!なのが嬉しい)

しばらく韓国ドラマは見てなかったのですが、この「ウヨンウ弁護士は天才肌」はどんなかなあと3週間くらい前から見始めて、このほど全編(16エピソード)コンプリートしました。

主人公のウ・ヨンウは、自閉症スペクトラムでかつIQ164という女性で、ソウル大学を首席で卒業の弁護士という設定です。

しかし、自閉症だということで就活には苦労し、ようやく採用された弁護士事務所で社会人としての一歩を踏み出します。

ウ・ヨンウを演じるパク・ウンビンという女優は初めて知りましたが、自閉症で天才肌で、いい意味でまるで空気を読めない忖度しない若い弁護士を見事に演じています。

目の動きや顔の表情や、指先の形状やしっかりした厚底靴を履いた独特の歩き方や、暗記している法令を立て板に水のように喋るなど、卓越した演技力からのオーラが伝わってきます。

パク・ウンビンのプロフィール写真は上のものですが、この写真からウ・ヨンウ弁護士が全くリンクしないすごい演技力です。

主人公が所属する弁護士事務所には、さまざまな案件が持ち込まれ、若い弁護士たちや事務職員たちが協力し合ったり足を引っ張ったりしながら依頼人を全面サポートするエピソード(1案件で1~2エピソード)でドラマは構成されています。

韓国ドラマではお約束の、ユーモアあるシーンはこのドラマにも毎回用意されていますし、その他、事務所内や法廷内だけでなく、ソウルの街や自然豊かな郊外や済州島などのロケがふんだんに盛り込まれていて、私たちを飽きさせない工夫がなされています。

このドラマを見ていて、昔、映画「ギルバート・グレイプ」ではじめてレオナルド・デカプリオに出会ったときに、私は彼が本当にハンディキャップのある少年だと思ったことを懐かしく思い出しました。

いまNetflixで人気上昇中のドラマに「恋慕」(冒頭の画面 右下)というのがありますが、このドラマも主演はパク・ウンビンで、彼女は「恋慕」と「ウヨンウ弁護士は天才肌」をほぼ同時期にオファーを受けたそうなのですが、うまく表現する自信がないとして「恋慕」を選んだそうです。

しかし、「ウヨンウ弁護士は天才肌」の製作側は、彼女の主演をイメージして脚本を作ったとして、「恋慕」が終わるまで1年待ったそうで、私が感じるところでは、パク・ウンビンはそのスタッフたちの期待に十分応えられたように思います。おすすめです。


www.youtube.com