◆「NYタイムズが選ぶ今年の100冊」
「NYタイムズが選ぶ今年の100冊」に日本の英訳本4冊が選ばれた。素晴らしい!
邦題「夏物語」 川上未映子
表紙が川上芥川受賞作の「乳と卵」と紛らわしいのだが、今回選ばれたのは「夏物語」だという。
「乳と卵」は読んだことがある。その続編「夏物語」は長編らしくて読むのをためらっていたが、いつか近いうちに読んでみることにした。
邦題「ユージニア」 恩田陸
これは初めて聞く小説。」2008年発表の作品が今年英訳されて発売されたのだろう。英語タイトルは「青澤(家)殺人事件」だから恩田陸としては珍しいミステリ作品のようだ。
これまたは初めて知った作品。柳美里の作品にしては表紙がポップな感じなのだが、菊の御紋と青テントの対比は柳美里っぽいか。
邦題「地球星人」 村田沙耶香
表紙のかわいさとは別次元の問題作は、かつて面白く読んだ。
以上NYタイムズの選んだ日本の4冊は、以上すべて女性作家だった。さすがである。
◆「TIMESが選ぶ今年の必読書100冊」
また、TIME誌も同じ企画をしていて、これまた日本の女性作家4人が選ばれていて素晴らしい。
選ばれたのは以下の4冊。
『夏物語』(英題:Breasts And Eggs)/川上未映子
『地球星人』(英題:Earthlings)/村田沙耶香
『JR上野駅公園口』(英題:Tokyo Ueno Station )/柳美里
『おばちゃんたちのいるところ』(英題:Where The Wild Ladies Are)/松田青子
川上未映子、柳美里、村田沙耶香はNYタイムズと同じで文句のつけようがない。
でもう一作が
邦題「おばちゃんたちのいるところ」 松田青子
はじめて知る作家、松田青子。著者の名前が面白くて、作品タイトルもなんだか楽しそうだ。
ということで、未読の4冊「夏物語」「ユージニア」「JR上野駅公園口」「おばちゃんたちのいるところ」が、私の課題図書にリストアップされた。
何はなくとも、小説を読まないことには楽しい人生は始まらない。