遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

「高プロで」地獄の入り口に立つ

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高度プロフェッショナル制度が入った「働き方改革」関連法案が強行採決されそうな雲行きです。

高プロ制度の解説をします(佐々木亮

日本労働弁護団 @roudoubengo
【緊急!】過労死促進の高プロが入っている働き方改革一括法案。与党が5月23日に衆議院厚労委員会を強行採決するという情報です。これは生命に関わる問題です。全国の労働者、労働組合の皆さん、強行採決に反対する声をあげましょう!労働弁護団強行採決阻止に向けて全力をあげます。#高プロ

 ■中西 基 @kanamenakanishi
高度プロフェッショナル制度では、次のことは適法か?
休日はあらかじめ決めず、会社が直前に明日は休みと決めること ⇨適法
翌日の始業時間と終業時間は会社が前日に一方的に決めること ⇨適法
成果(ノルマ)を達成するまでは自宅に帰らず休みなしで仕事することを命じること ⇨適法

安倍政権は、お友だち以外にはとても冷血で、お友だち企業のためなら国民を犠牲にしてもなんとも思っていませんから。国民はあの手この手で首を絞められています。あの手この手が多すぎて、数え上げたらきりがないほど。

高プロ」入りの働き方改革一括法案は、毒入りまんじゅうとおなじで、全く食えない代物です。

労働組合の代表「連合」は、これについて何かメッセージを発しているのでしょうか。神津会長が配下労組に突き上げられて、のこのこ官邸に抗議に言ったとか行かなかったとか。ここで何も抵抗しないのなら、企業べったりの御用組合もいいところなのでは?

来週明けの予算員会の集中審議で高プロについて論議されるようですが、廃案になった裁量制労働法案よりもさらに邪悪な労働者いじめ法で、加藤大臣曰く十数人にヒヤリングしたらみな賛成してくれたと言っているとのことです。

未来に向けて何年間になるのか、これから数十億人と言うおびただしい労働者が生まれて消えていくわけですが、たった十数人にヒヤリングしただけの悪法が強行採決されることになります。立て労働者たちよ。

想像してみてください、残業代は出ないわ、休日はないわ、労働時間の制約はない労働者ばかりになって、日本はいったいどうなってしまうのかということを。徴兵されて兵役に就いた方が天国だわ、みたいな労働者ばかりの日本になるかもしれないということを、想像していただきたいです。

高度プロフェッショナルだけにとどまらず、いずれ近いうちにすべての労働者に適用されそうな悪法なのです。

地獄の入り口に立たせられるような、そういう法案が、来週国会で強行採決によって制定されようとしています。野党の抵抗を期待します、応援しています。