遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

ファシズムの初期症候/ローレンス・ブリット

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クズみたいな教育者気取りのおっさんに、クズみたいな内閣総理大臣が窮地に立たされている図は、なんといっても痛快な出来事ですね。

そのおっさんは、「沈むんだったら俺一人でなく、政権もろとも沈んでいくんだ」と腹をくくった。いや他でもない、日本の今の話なんですけど。

良識ある野党や知識人や学者や学生や主婦たちが、よってたかって政権を転覆しようとしたのですが大きな成果を得られなかった。しかし皮肉なもので、政権の考えを代弁してくれそうな脳天気なひとりの学校経営者によって、その政権にひびが入って転覆寸前なのです。おもしろいですね~。

ところで、ツイッターで目にしたローレンス・ブリットの「ファシズムの初期段階における危険な兆候」を箇条書きにした文言。

ホロコースト記念博物館に掲げられた原文が上の画像ですが、いまの日本の状況と見事に合致しています。

まるでこの「ファシズムの初期の兆候」をお手本にしたような政治が、ここ数年来、安倍政権によって遂行されています。

首相が失脚した後も、これらのあと片付けは大変ですね。

ファシズムの初期症候(以下の箇条書き「→」以降はわが国の現状です)

・強情なナショナリズム→「日本会議」内閣が率先する戦前回帰のきな臭い動き

・人権の軽視自民党憲法草案から消えた基本的人権

・団結のための敵国づくり→政治やヘイト集団による嫌「中国・韓国」意識の醸成

・軍事の優先→戦争法案の強行採決、軍人勅語や銃剣法

・性差別の横行→マイノリティへの社会全体による陰湿な差別やイジメ

・マスメディアのコントロール→政権の懐柔による批判精神の欠如したメディア

・国家の治安に対する執着→警察・公安を利用した盗撮など

・宗教と政治の癒着新興宗教との見えざる関係性

・企業の保護→大企業への優遇税制やコスト削減のための規制緩和

・労働者の抑圧→残業にかかる時間の増大と不払い問題や非正規社員の増大

学門と芸術の軽視文科省天下り教科書検定、予算権限による教育締め付け

・犯罪の厳罰化への執着→御用判事による反社勢力の厳罰判決

・身びいきの横行と腐敗→お友達優遇などによる「三権集約」造り

・不正な選挙→首相夫人のお付き公務員の選挙応援など(今SNSで話題騒然です)