遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

あなたのために/辰巳芳子

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あなたのために―いのちを支えるスープ

  辰巳 芳子 (著)     価格: ¥ 2,730 (税込)




1月31日放送のためしてがってん「うまさ別次元! カレー大革命」。

カレーがおいしそうだったので、本日ためしてみて、がってんした。

詳しい番組内容とレシピはここで→ http://www.nhk.or.jp/gatten/archive/2007q1/20070131.html


ポイントは、火加減・調味料・時間のかけ方等、

レシピに忠実にとしか言いようがないが、

■市販のカレールーの量は通常の半分

■バター、とうがらし、にんにく、砂糖の組み合わせがうまみの秘密

■ポーク・ソテーは煮込まずに、ご飯と一緒に並べてカレーをかけるだけ

が主なおさえどころか。


ま、おいしかった。この味なら、また楽しめそうである。



ところで、昨日は

NHK・BSハイビジョン特集「おいしさを持ち続けて~料理研究家 辰巳芳子の四季~」を観る。

辰巳芳子の日常を鎌倉の四季の中に追いかけながら、日本の食文化の豊かさと、

料理を通して人生の心得を、特にスープを通じて教えてもらった。


辰巳芳子は、とても82歳には見えない凛々しい女性で、

さすがに細かいところはお弟子さんがサポートしてはいるが、

バリバリの現役料理研究家である。


以前、「情熱大陸」でこの人を知ったが、

たかがスープでそんなに気を入れるかと思うほど、魂を込める。

自宅で開くお料理教室で、

れっきとした大人だけどのんびりとした生徒には、

手厳しい言葉が発せられる。

「愛のない料理なら作らないほうがマシ」と言い切る。


自然の恵みは、できる限りそのまま体に取り込むことが大切だと、

鎌倉の四季のある自宅の庭で説いてくれる。



脳梗塞で倒れられたお父様の病室に、8年間毎日スープを届けられたという。

まさしく「いのちを支える」スープは、

大切な人への愛を込めたメッセージなのである。



辰巳の著書「あなたのために―いのちを支えるスープ」。

少しお高いが、すぐもとを取れそうな気がして、

Amazonのカスタマー・レビューを読むにつけ、

脳梗塞でリハビリ中の私の父親のため、

女房のリクエストに応えて、

「加湿器」等のキャッシュ・バックポイントもあるので、

購入しようかと思う。