遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

鏡の前の青いドレス/アンリ・マティス

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              アンリ・マティス 「鏡の前の青いドレス」 1937
 
大阪国立国際美術館の「美の響演 関西コレクションズ」展は、7月15日(月・祝)まで開催中です。
 
何時間居ても、閉館までは追い出されませんので、涼を得に行かれたらいかがでしょうか。
多くの絵の前には、ソファも置かれていますから。
 
そのコレクションから、あっさり涼しいアンリ・マティスの「鏡の前の青いドレス」(1937年)をご紹介。
 
まるで水彩画のような“つゆだく”絵画で、薄く塗った絵具をさらにスクラッチしています。スカートの模様や緑のドアにスクラッチの跡が見える。私は顔を近づけて引っ掻いた軌跡をしっかり見てきました。
 
このフォルムと色使いと色の構成は、真似ができそうでそうは簡単にいかないものです。
 
マティスの作品で、少しは涼しくなったでしょうか? そうですかそれはよかった。