遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

「不都合な真実」

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文部科学省特選作品「不都合な真実」は、

1月20日から全国ロードショー上映中である。


もし、あの大統領選でアル・ゴアが勝利していたとしたら、

今の世界情勢はどうなっていたのだろうか。

それはともかく、この映画に出演しているゴアは、

政治家として、長年、環境問題に取り組んできたが、

その運動に突き進んだ本当の動機はとても個人的なものだった。

89年に6歳の息子が交通事故に遭い、1カ月間、生死の境をさまよった末、

奇跡的に命を取りとめた。

この時、将来の息子が生きる場所への危機感を強めたという。




年明けのニューヨークは、摂氏22度を記録し、

セントラルパークを上半身裸のジョガーが行くのを映した映像が世界に配信され、

ワシントンのポトマック河畔の桜が開花したとも伝えていた。



日本近海で獲れる魚が変わってきたと漁船員が言う。

本来の海域ではないところで、たとえば、日本海東シナ海の魚が獲れだしたという。

本来の季節でない魚が獲れだしたという、「旬」のものでなくなってきたという。


不都合な真実」の公式ホームページは、以下のように警鐘を鳴らす。

二酸化炭素を始めとする様々なガスは、大気中に太陽熱を閉じ込めることで自然に地表を暖めています。

私たちが地球で暮らせるのはこのおかげです。

しかし石炭、ガス、石油などの化石燃料の燃焼や森林の伐採によって、私たちは大気中の二酸化炭素量を

劇的に増加させており、その一方で地球の気温は上昇を続けています。

大多数の科学者は地球温暖化がすでに起こりつつある現実であり、それが自然発生的な事象ではなく

私たち人類の活動に起因するものだとの見解で一致しています。

その厳然たる証拠を否定することはできないのです。

私たちはすでに異変を目の当たりにしています。

氷河は溶解し、動植物は生息地を追われ、深刻な暴風雨や干ばつは増加しています。

カテゴリー4および5のハリケーンの発生数は過去30年間でほぼ倍増しています。

マラリアがコロンビアのアンデス (海抜7,000フィート (約2,100メートル)) などの高地に広まっています。

グリーンランドの氷河の流出量は過去10年間で2倍以上に増加しています。

少なくとも279種の動植物がすでに地球温暖化の影響で両極方向に移動しています。


このまま温暖化が続けば、破滅的な事態が予測されます

地球温暖化による死者数はわずか25年で倍増し ーー年間30万人に達します。

グリーンランド南極大陸の棚氷の消失により、全世界で海面が20フィート(約6メートル) 以上

上昇して 各地の沿岸部は壊滅的被害を受けます。

熱波がその頻度と激しさを増します。

干ばつや山火事が増加します。

2050年までに夏の北極海から氷が消えます。

2050年までに全世界で100万種以上の動植物が絶滅します。

私たちにはこの問題を解決することができます。

そして私たちにはこの問題を解決する倫理的義務があるのです。

日々の小さな努力の積み重ねが地球温暖化を防ぐ大きな力となります。

この難題に立ち向かうために今こそ力を一つに合わせ、そして?? 行動を起こしましょう。】



2050年にはマグロが地球から姿を消す、

そんなことを今年になって耳にした(目にした)。

「マグロ」の文字が「人類」に変わるのはその何年後のことなのだろうか。


「私たちにはこの問題を解決することができます。」という言葉が、

不都合な真実の謎解きのキーワードなのであろう。