今朝、寝起きでスマホを見ていたらチャーリー・カーク(31)という人が銃撃され死亡したというニュースが飛び込んできました。
カークという人物を全く知らなかった私でしたが、彼はトランプ大統領に近く米国で最も知名度の高い若手の保守系政治活動家の一人だったそうで、この政治的事件に驚きました。
CNNは現地の夜を徹してこのニュースを伝えていたようで、ホワイトハウスではトランプの命により星条旗の半旗が掲揚されていて、極右の星と将来を嘱望されていたとはいえ政府要人でもない若者の死をいろんな意味で重く受け止めているようです。
このカークという人物、リベラル派に対抗する草の根組織として「ターニング・ポイントUSA」を共同設立し、各地の高校や大学のキャンパスで討論会を開くなどして支持を広げ、現在は850以上の支部を持つまでに急成長しています。TikTokで700万人以上、Xで500万人を超すフォロワーを持ち、ネット時代を象徴する若きリーダーだったようで、去年の大統領選挙ではトランプへの支持を呼びかけ、若者票の取り込みに貢献し、勝利を後押ししたとされています。
今回の事件は、ユタ州の大学構内の野外特設会場で講演中だったようで、ネットを飛び出した遊説活動中の事件だったようで、SNSでは事件直後の現場のようすを映した動画もアップされていたようで、気分が悪くなるので見ないように促すコメントも見られましたのでご注意ください。
CNNでは、アメリカの政治家や識者やジャーナリストが、それぞれの主義主張や支持母体を超えて「起きてはならない事件だった」と、この事件に抗議する姿勢を見せています。
一方で、当のトランプ大統領は、「自分と意見の異なる人々を悪者扱いした結果、暴力と殺人という悲劇的な結末をもたらしている事実に、すべてのアメリカ人とメディアが向き合うべき時はすでに過ぎている」と述べましたが、世界平和に貢献する大統領でもないのに、むしろ戦争省などを作ろうとするポンコツなのに「どの口が言うのか?」と即座に思ったしだいであります。
ところで、驚いたことにチャーリー・カークは今月7日、東京都内で開かれた参政党のイベントに出席し講演していたそうで、同党が極右だとお墨付きを与えたようです。
米国では、ことし6月には、中西部のミネソタ州で民主党の州議会議員2人とその配偶者のあわせて4人がそれぞれの自宅で銃撃される事件があり、このうち2人が死亡しました。米国銃社会による凶悪事件は、学校での若い犯人によるものだったり、党派を超えた主義主張を示す政治事件だったり、市民社会での一般的で頻繁に起こる事件だったりで、米国全土が銃による遊び場になっていたりして実に怖いことであります。
また、ドイツでは、9月14日に行われるドイツの州レベルの地方選挙を目前に、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の候補者6人が2週間のうちに相次いで亡くなっているとのことで、事件性はないとのことですが、当地では不安と波紋が広がっているそうです。
平和な日本でも安倍晋三(死亡事件)や、岸田文雄首相が襲撃され、立花孝志が鉈による傷害事件に遇ったり、他に政治的な要素がなくとも無差別殺人や通り魔的殺人が昨今多く発生していて、政治が悪いと世相も荒れるという初歩的な要素から端を発して、日本も深い闇を抱えた時代が到来しようとしています。
ということで、日本のトップは極右では務まりませんので、かの党員の皆さまにおかれましてはひとつよろしくお願い申し上げるところでございます。