オットー・ワグナー、郵便貯金局、1903年
郵政民営化でかまびすしい。
が、選挙の争点って、それだけかって感じである。
竹中大臣、「米政府の日本政府に対する年次改革要望書」について「見たこともありません」って、あーた、「歩く年次改革要望書」(私が思っているだけだが)なのに…。
でも、このことについてメディアは「しーん」。
半世紀住んでるけど、この国はよく分からん、でも、投票には行く。
で、オーストリアの郵便貯金局。
設計したのは、世紀末のウィーンの建築家オットー・ワグナー。
ウィーンへ行かれたなら、ぜひここへも足を運んでいただきたい。
ウィーン=世紀末=金ピカ、とは趣の違う、端正な外観。
外壁は、石のタイルをボルトで留めるという、あまりお目にかからないカッコよい風情で、あなたを迎えてくれる。
大理石の玄関階段とガラスの天井が、個性的な建物内部。
天井から差し込む自然光で、やわらかい雰囲気を醸しだしている。
それと、私の経験では、両替の換金率は、ここが最も良かった。
100年間、粛々と郵便貯金局なのである。立派なことだ。