遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

女王陛下のユリシーズ号/アリステア・マクリーン

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 私はいつもどうでもいいことばかり書いている、と断わりつつ…。

 「女王」は、普通「じょう-おう」と発音する。「じょ-おう」とはあまり言わない。
 どちらで日本語変換しても「女王」と出てくる。
 「にょ-おう」でも「女王」と変換される。

 日本語は、いやはや大変だ。

 そこで思い立ち、「言語の難易度」をネット検索してみた。

以下 http://blogs.dion.ne.jp/liuda/archives/1503635.htmlより

アメリ国務省の付属機関のForeign Service Institute(外務職員局)の調査で、アメリカ人外交官(英語話者)が様々な外国語を学習する時にかかった時間を比較したものです。

その結果によると、アメリカ人外交官(英語話者)にとっての習得難易度によって、言語は次の4つのグループに分けられました。

(易しい)グループ1←―――→グループ4(難しい)

グループ1
デンマーク語、オランダ語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ノルウェー語、ポルトガル語スワヒリ語スウェーデン語など

グループ2
ブルガリア語、ファシ語、ギリシャ語、ヒンドゥー語、インドネシア語、マレー語など

グループ3
アムハラ語、ベンガル語ビルマ語、フィンランド語、ハンガリー語、ロシア語、タイ語トルコ語ベトナム語など

グループ4
日本語、韓国語、中国語、アラビア語


一方、われわれ日本語話者にとってはどうでしょう?

これも調査がありました。〔井上史雄(2000)『日本語の値段』大修館書店〕
同じように習得難易度で4つのグループに分けると、

(易しい)グループ1←―――→グループ4(難しい)

グループ1
スワヒリ語インドネシア語、マレー語、トルコ語朝鮮語

グループ2
イタリア語、ポルトガル語スペイン語ベトナム語、中国語

グループ3
フランス語、ドイツ語、ギリシャ語、チェコ語タイ語ハンガリー語

グループ4
ヒンディー語ウルドゥー語、ロシア語、アラビア語、英語
だそうです。


 英語を話す人は日本語が、逆に、日本人は英語が最も難しいと思っているようである。
 習得言語からの相対的印象であるから、絶対的な難易度は、アラビア語であろうか。知らないけど。

 「女王」から、あらぬ方向に話がそれたが、以下(ショボイ)本題。

女王陛下のユリシーズ号 ハヤカワ文庫 NV (7)
アリステア・マクリーン (著), 村上 博基(訳)価格: ¥882 (税込)


 暑いときにピッタリの冒険小説をご紹介。

 例によって、ストーリーはよく憶えていないが、作者のアリステア・マクリーンは、「ナバロンの要塞」など、映画でもお馴染みの、冒険小説の第一人者である。

 作品の舞台は、厳寒の北極海である。「ユリシーズ号」とは、イギリスの軍艦である。
 なので、「寒ーっ」という印象と、戦争ものだから「何という不条理」という印象は憶えている。

 ま、どちらにしても「さぶーっ」ということに尽きるのか。面白さは抜群だけど。

 これは冬には読めない、今の時期にお奨めする。