遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

神奈川沖浪裏/葛飾北斎

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「神奈川沖浪裏/富嶽三十六景
 葛飾北斎


美の巨人たち」の、「最も好きな風景画」日本編の投票結果。

 1位 『道』 東山魁夷
 2位 『神奈川沖浪裏/富嶽三十六景』 葛飾北斎
 3位 『松林図屏風』 長谷川等伯
 4位 『みぞれ』 佐藤哲三
 5位 『凱風快晴/富嶽三十六景』 葛飾北斎

 私の予想は、雪舟「秋冬山水図」、 東山魁夷のどれか、平山郁夫のどれか、梅原龍三郎の中国シリーズ、尾形光琳紅白梅図屏風」「燕子花(かきつばた)図屏風」。

 予想は、ほぼハズレ。尾形光琳がマイベストだが、これは風景画か?

 話はそれるが、今年、早春に日本平を訪れた。

 浜名湖畔の温泉宿に2泊し、旅の中日に「富士山が見たい」という娘どもにそそのかされ、
清水へ日帰りツアーを敢行したのであった。

 富士が見えるかどうか、確立は50%の天候であったが、東名高速で真正面に
その雄大な姿が見えてきたときは、車中では「やった~!すごい!きれいーッ!」
状態であった。

 富士山は、遠目には見えない山頂付近の汚染が、世界自然遺産登録への障害になっている。
 冠雪時だけの世界遺産というのは、ダメだろうか。

 いずれにしろ、日本平から見る、眼下の清水港と遥かにそびえる美しい富士に、
我が家は一同大感動であった。

 そこで、富士に敬意を表して、葛飾北斎の「神奈川沖浪裏/富嶽三十六景をマイベストに。「凱風快晴」もイイけどなあ。 
 
 私の予想からはまったく欠落していた北斎。単に、忘れていただけ。

 この北斎、ダイナミックでモダンで、何の説明も要らない。