遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

モントルグイユ街、1878年6月30日の祭日/モネ

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「モントルグイユ街、1878年6月30日の祭日 」
 画:クロード・モネ 1878年 
 ルーアン美術館蔵 80.0cm×48.5cm


美の巨人たち」の企画。今回は、「最も好きな風景画」海外編

 まずは私の予想。
 ターナー、コロー、モネの睡蓮、ゴッホ(麦畑・糸杉の風景)、
 セザンヌのサントヴィクトワール山シリーズ、ミレーの晩鐘。

 で、投票結果は、以下のとおり。

   1位 ゴッホ夜のカフェテラス
   2位 モネ「睡蓮」
   3位 フェルメール「デルフトの眺望」
   4位 ミレー「落穂ひろい」
   5位 モネ「印象・日の出」
   6位 ゴッホ「星月夜」
   7位 東山魁夷「道」
   8位 ミレー「晩鐘」
   9位 ターナー「グレートウエスタン鉄道」
   10位 ゴッホ「アルルの吊橋」      
   10位 ブリューゲル「雪中の狩人」 

 まずは、我が国の美術ファンお気に入りのゴッホがたくさん入選。
 1位のゴッホ夜のカフェテラス」は、7月まで来日して巡回展をやっていたからか。
 しかし、皆この絵ホントに好きなのかなあ。
 6位の糸杉系も一応当たり。
 10位の「アルル…」は、子どもの頃感動した絵だったのに、不覚にも予想ではずした。

 2位・8位・9位は大当たり!

 5位の「印象」と10位の「雪中の狩人」は、私のブログで紹介したのに、
 予想からはずしてしまった。
   http://blogs.yahoo.co.jp/tosboe51/6315668.html
   http://blogs.yahoo.co.jp/tosboe51/5972086.html

 3位のフェルメールは、そんな絵知らない。けど、ネット検索で見たら、綺麗だった。

 で、私のお気に入りは、モネの「モントルグイユ街、1878年6月30日の祭日」
 モネの風景画は、他にも好きなのがたくさんあるのだが、変わったところでこれにする。

 これは、パリ万博のお祭り騒ぎのひとコマのようだ。
 建物や通りは、動かないから後でも描けるであろうが、
 このおびただしい旗の波と、群れ集う人たちは、一瞬で脳裏に焼き付けるのだろうか。

 スティーブン・ウィルシャーという現代の天才もそうであるが、
 眼がカメラで、脳がハード・ディスク、という天分が備わっているのであろう。
 
 足を止めて、真っ向勝負ではなく、一気に書き上げたような勢いがあり、
 天才振りを如何なく発揮している作品である。