アマゾンの熱帯雨林の火災が大変なことになっている。ブラジルのトランプと呼ばれるボルソナーロ大統領にすれば、俺らの森を畑に変えようとしている国民は美しい、とでも言いたいのだろう。
とにかく、あちこちで火の手が上がり、今年になってすでに九州の半分に当たる面積が消失しているという。
さすがにここにきて、ブラジル大統領も違法に火を放つ農民たちの監視を強化するという措置をとるようだが、事の重大さを認識していないと思われるレスポンスの遅さである。
アマゾンの熱帯雨林は、地球の酸素ボンベ的存在で、地球上の20%の酸素を供給していると言われている。同時に、地球温暖化の元凶と言われる二酸化炭素を吸収してくれる地球の空気清浄機的存在もアマゾンなのである。
その地球上最も巨大で最も機能的な生命維持装置である熱帯雨林が、人為的に失われているという事実に腹立たしさや焦りを感じてしまう。
焼き畑をしたい人たちには、地球規模で金銭的援助をして、その見返りにアマゾンに火をつけることを禁止するべきだろう。ブラジルの政権は単独でそういう能力がないはずなので、地球規模で何とかしなくてはならない問題だろう。
■アマゾンSOS ブラジルのトランプ、森林保護骨抜きに
《南米ブラジルでアマゾンの熱帯雨林が、今年に入り急速に失われている。農地拡大のための火災や違法伐採が原因とされる。環境保護より開発を優先するボルソナーロ政権になり、監視が弱まった影響も指摘される。地球規模の気候変動への影響を指摘する声もある。
焼失面積も前年同期より79%増えて1万8629平方キロメートルに上る。福岡、佐賀、長崎、熊本各県の合計面積とほぼ同じ広さが焼けた。》