遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

さらば、昭和のおっさんメンタル

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参議院の選挙後の初国会(臨時国会)が召集された。重度の障害を持つれいわ新選組の舩後靖彦・木村英子両議院も初登院した。歴史的な初登院だった。

ちょうど同じ時間、残念ながら当選に届かなかったれいわ代表の山本太郎は、先週に続いて「モーニングショー」に出ていた。

比例区の特別枠制度を利用して重度障害の二人を優先させたねらいについて、「生きているだけで価値がある」ことを伝えたかったからだという。

れいわの二人について介護費について当面参議院が負担することにクレームをつける輩に対して、「昭和のおっさんのメンタリティーをいつまで引っ張るんだ、時代は変わってるんだ」「障がい者権利条約では健常者が負わなくてよい負担を障がい者に負わせてはいけないとしている」と論破。

「企業の経営者と国会議員のコスト意識は別物だ」とすっきり反論もしていた。

「モーニングショー」で取り上げられたのが、れいわに「いちゃもん」をつけたい松井一郎大阪市長ツイッターだった。松井は知事時代に、府庁舎が禁煙なのでタバコを吸うために公用車を走らせてその中で吸っていたという。公用車とその運転手を使用に使うコソ泥並みの男。参院での税金支出にツイッターでクレームつける前に自分の仕事をしろ、と言いたい。

山本太郎現象」は日本人の知性劣化現象だとのたまう阿呆な政治評論家がいるが、安倍政権の無知無恥無能政権が7年も続いていることが知性の劣化現象なのだ。

昭和のど真ん中に生まれて昭和を35年生きて、平成を30年生きた私は、確かに昭和のおっさん部分があると思うが、少しずつ21世紀の世界の常識に追いつこうと立ち位置を代えている。

しかし、世は、年齢を問わず(悲しいことに年齢を問わず)「昭和のおっさんメンタル」の輩の声が大きい。数も多いがとにかく声が大きいので目立つという不幸に見舞われている私たちなのである。

大船渡の佐々木投手の起用についても「昭和のおっさんメンタル」で監督を批判する人が多くいたが、高校野球選手の健康を考えない高野連朝日新聞社などを批判すべきなのではないだろうか。

自分の会社だけが生き残っていけばいいのだという了見の狭い経営者や、企業内労働組合も「昭和のおっさんメンタル」で、そういう発想が日本社会の隅々にはびこっている現状なのである。

山本太郎を含めた野党共闘で、この汚れ切った日本を何とか早く浄化してもらいたいものである。