遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

「スッキリ」しない吉本興業の記者会見

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今日の吉本の社長会見。


冒頭に若手幹部と思しき社員が、20分ばかり経過説明をした。想像だが、現場をあまり知らないこういう若い幹部が、吉本興業の「純利益を上げよう作戦」を立てているのではなかろうか。政権で言えば官邸の官僚のような存在だ。


その「純利益を上げよう作戦」に乗った現場をよく知るマネージャー上がりの大崎会長や岡本社長が、ダウンタウンなどと組んで吉本を引っ張って行っているように感じる。松本も含め、彼らが政権で言えば大臣クラスだ。


今日の日テレ「スッキリ」では司会の加藤浩次が、悲痛な感じではっきりと会長と社長と松本らの大臣クラスに対して、吉本の恐怖政治的な社風について批判をしていた。


大崎会長はダウンタウンの兄貴的存在。岡本社長はダウンタウンの元マネージャーで、弟分的存在なのかな。いずれにせよ、会長と社長と松本人志は一連托生のようだ。土曜日の宮迫と亮の記者会見を見て、慌てて作戦会議を立てたようだった。


今日の社長の記者会見で、宮迫と亮の契約解除を撤回して今回の騒動をフェードアウトさせたいと3人の大臣が当初描いていた構想とはことは違った方向に向かっているようで、他の芸人や芸能リポーターたちによって再び炎上したようだ。


あんなごまかしや隠し事の多い記者会見では、明日のワイドショーや新聞では袋叩きになるだろうな。


吉本と反社とのかかわりは実際にはなかったようだが、吉本の収益獲得戦略上、反社的なうさん臭い風が社風に混ざることを恐れて、会社は宮迫と亮が「何を言い出すかわからない」記者会見を何としてでも止めたかったのではないだろうか。


大阪での万博やカジノにかかわった一大事業は吉本の屋台骨になるのだろう。多分莫大な収益を生む新しい事業をうまく運ぶためには、宮迫や亮を切っても痛くもかゆくもないだろう。


吉本がつぶれようが私には何の関係もないことだが、勇気をもって不正に物申すタレントたちには同情するし応援したいとも思う。会社を批判できるタレントたちは、仕事がなくなっても食っていける体力があるのだろうけど、それでも火中の栗を拾うような行動・発言には敬意を表したい。


ジャニーズ事務所を辞めて干されているSMAPの3人も真相記者会見すれば、世間の耳目を集められそうだからやってみてほしい。また、財務省などの将来の生活に心配がない諸君にも森友問題の「文書改ざん真相」記者会見を開いてほしい。


というわけで、吉本の会長と社長と松本人志は吉本を辞めて3人で芸能会社を起こせばいいのではないか。実力者だし一本立ちできると、だれも止めないだろう。


そうすればすべてが「スッキリ」するのではないだろうか。