遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

ハイヒールを強制ってどんな職場?

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パンプス着用、社会通念で 厚労相、容認とも取れる発言

《女性にハイヒールやパンプスを強制する職場があることに関し、根本匠厚生労働相は5日の衆院厚労委員会で「社会通念に照らして業務上必要かつ相当な範囲かと思います」と述べた。事実上の容認とも取れる発言だ。足を痛めるなどとして着用強制に反対する活動が広がっており、根本氏の発言は波紋を呼びそうだ。》

どんな職場がハーヒールを強制しているのだろうか。頭の先から足のつま先まで、全身をお客に見せる必要のある職場なのだろうが、はてどこなんだろう。ホワイトハウスのファーストレディでもあるまいし。

座るだけでウン万円もするような高級クラブの高給取りのホステスさんなら、ハイヒールを履いて仕事をすることは納得しているだろうけど。

ハイヒール強制職場は、ひょっとしてスカートを強制なのだろうか、ユニフォームがスカートなんだろうか。

いまどき、女子中学生の制服だってスラックスが採用されているところもあるのに、時代錯誤も甚だしい。

根本厚労相の言うパンプスを強制できる「社会通念」てどんなものなのか、NHKが全国中継する予算委員会で考えを聞かせてほしいものだ。

20年前までは、日本のOLはパンプスで出社してきてオフィスでは動きやすい靴に履き替えていた。一方、そのころのニューヨークのOLは、スニーカーを履いて出社してオフィスでパンプスに履き替えていた。

いまは、世界中の女性が歩きやすい靴で仕事をしているのではないだろうか。外反母趾で悩んでいる人はハイヒールは履きたくないだろうに。

知り合いの女性は職場でひどい捻挫をして、その後はスニーカーで仕事を続けているようなのだが、ヒールの高い履物はお蔵入りになったと聞く。

厚労大臣の発言と前後して、在日ベルギー大使館のツイッターは、上に貼り付けた画像とともに自分たちの職場は履物を強要しませんとつぶやいている。

Belgium in Japan @BelgiumEmbJapan
ベルギー大使館の職員は、自分が履く靴を自由に選ぶことができます。ハイヒールを履くことを強要しません!私たちは平等・多様性・選択の自由を尊重します。
#KuToo #ハイヒール #MeToo

ベルギー大使館職員のカラフルな履物が、自由な雰囲気で愉快だ。

低いかかとのローファーの女性もいればパンプスの女性もいて、カラフルなスカートもおしゃれで、要するに好きなものを身に着ければいいのだ。強制される必要はないのだ。