遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

祝新名人豊島将之

イメージ 1

 

将棋の名人戦は、豊島将之が4連勝し名人位を初めて獲得した。
 
豊島名人はこれで、王位と棋聖のタイトルと合わせて3冠となった。
 
新名人の豊島は29歳。兵庫県尼崎市在住。
 
生まれは愛知の一宮で、育ったのは大阪の北部(豊中市)で、東海地方出身の初めての名人のようだが、大阪人としてもいつも応援している棋士の一人である。関西将棋界の久々の名人誕生だ、おめでとう。
 
かれは、いつもクールで渋くてでもまじめで、しかもいま最も強い棋士であろう。
私が彼を認知したのは、2014年にAIと対戦して勝利した時だった。しっかり準備して対策を立てたのだろう、強敵のAIに勝利した。
 
その後彼は、AI研究を進め今の地位を確立したという。現在は、人間と対戦する研究手法を取らずにPCで独自に研究を続けているようで、うまくいく間はそれを継続したいと名人獲得後のインタビューで答えていた。
 
将棋界は長年羽生善治(48歳)世代が将棋界を席巻してきたが、8ビッグタイトルは昨年あたりからようやく30代から20代の棋士がその保持者に代わることになった。
 
(関東)
広瀬竜王(32)
永瀬叡王(26)
渡辺棋王・王将(35)
(関西)
豊島名人・王位・棋聖(29)
斎藤王座(26)
 
これが現在のタイトル保持者たち。渡辺明豊島将之が複数の棋戦を保持していて東西の両横綱
広瀬、永瀬、斎藤の3人が東西の大関と張出大関である。
 
彼らの脅威は藤井聡太(16)で、やがて藤井がビッグタイトルの挑戦者としてやってくるまで(あと2年くらいかな)、今のうちにタイトルを獲得しておける最後の時代なのかもしれない。藤井聡太は番付で言うと、三役が目の前の前頭筆頭クラスだろうか。
 
この後、豊島は渡辺明を挑戦者に迎え棋聖戦のタイトル戦(6月~7月)を控えている。東西の両横綱による面白いタイトルマッチになりそうだ、楽しみである。
豊島応援団になってみる。