遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

段ボールコンポストで生ごみ処理

 
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昨年暮れから始めた「段ボールコンポスト」についてリポートします。

まず「段ボールコンポスト」について、名古屋市のHPを借りて紹介します。
http://www.city.nagoya.jp/kankyo/page/0000060262.html

《段ボールコンポストとは、段ボール箱を利用した生ごみ処理容器で、段ボール箱に土壌改良材を入れ、好気性(酸素を必要とする)微生物の力によって生ごみを分解し、堆肥を作るものです。
段ボールは通気性がよく、生ごみの水分を逃がしたり、発酵に必要な空気を通すのに適しています。
においも少なく、場所も多く取らないので、集合住宅のベランダでも取り組むことができます。
是非チャレンジしてみてください!》

私が「段ボールコンポスト」を始めたきっかけは、地元の月刊市民だよりのなかに、「生ごみコンポスト」の購入補助金についてのお知らせを見たことからでした。

パナソニックのようなメーカーが発売している電気温風式のコンポストは、3リットルの容量で7万円くらいする高価なもので、その購入代金の一部(最高3万円だったか)を補助しますというお知らせでした。

はじめは、その高価なコンポストのことを調べていたのですが、いろいろ調べているうちに、いろんな自治体が推進している段ボールを利用した生ごみコンポストに興味を持ちました。

自治体のサイトや、実際に実用に供されている人たちのYouTube動画を見ていて、自分もやってみようと思ったのが昨年末だったというわけです。

初期費用が安くて、運用の際に電気も使わないし、自然界の基材とその中の微生物を利用して、生ごみを自然に戻すことはとてもエコなことだと思いました。

この段ボールのコンポストを始めるにあたって、ネックだったのが悪臭がするのではないかという危惧でした。YouTubeに登場された実践されている方々は、「悪臭はしない」と異口同音におっしゃっていたので、それを信じて実行に踏み切りました。

悪臭のリスクを少しでも避けるため、本格的に寒くなった12月24日に段ボールを雨の当たらない2階ベランダにセットしました。しかし、生ごみを1日1回捨てに行くのが面倒になり、数日後に無謀にもキッチン片隅に段ボールコンポストを設置しました。

我が家のコンポストは、大きめの段ボール(たて30㎝×よこ40㎝×高さ30㎝くらい)で、ホームセンターで買ってきた「ピートモス」20リットルと「もみ殻くん炭」10リットルをよく混ぜたものを基材として使用しています。

この段ボールの中に、毎日の生ごみをいれてよくかき混ぜることを繰り返すだけで、生ごみは微生物に処理されて「たい肥」化していきました。心配していた臭いは、ピートモスとくん炭の臭いはするものの生ごみの悪臭はしませんでした。

我が家は食べ残しはほとんど発生しませんので、生ごみはくだものの皮、お茶殻、コーヒー豆殻、たまごの殻、魚の骨、野菜クズ、米ぬかなどが主なものです。年末に始めたコンポストは3月末くらいまで処理を続けて、現在は4月から始めた2代目に移っています。

これから夏場に向かってどのように変化していくかは不明ですが、今は屋外で、古いTシャツをすっぽりかぶせて虫よけにして運用しています。

初代の生ごみは、しばらく熟成させたのちに土と混ぜて菜園などで余生を過ごしています。