遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

今年の漢字は「災」

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今年の漢字は「災」。それでいいんじゃないでしょうか。

NHKニュースは以下のように伝えました。

《「災」が選ばれた理由としては、西日本豪雨や北海道地震、それに相次いだ台風や記録的な猛暑などの自然災害によって多くの人が被災したことや、災害復興を支えるボランティアに注目が集まったこと、それに、スポーツ界でのパワハラ問題、財務省の決裁文書改ざん、大学の不正入試問題などが発覚し、多くの人がこれらを人災や災いと捉えたことが挙げられています。》

天災と人災の双方が顕著だった今年。

天災は、相変わらず地球温暖化の影響が大きいと感じられます。米国はカリフォルニアの山林火災も、大きな災害でした。

また、人がもたらす、殊に政権政府に属する人の「厄災」「災厄」にはホトホト辟易しています。さらに、さまざまな方面で人が生じさせる不祥事は、この国はどうなってしまったのだろうと嘆かずにはいられません。

一方、安倍首相の今年の一字は「転」だそうです。

安倍晋三首相は12日、今年1年を表す漢字に起承転結の「転」を選んだ。理由については、11月のロシアのプーチン大統領との首脳会談を踏まえ「日露関係の大きな転機が訪れてきた。》

「日露関係に転機」って、安倍が勝手に二島返還を先行するとかしないとか言って、国中にひんしゅくを買っただけのことです。転機ではなく、敗退・後退・惨敗した交渉結果です。自ら災いをもたらしたのだから、敢えて触れなくていいロシアとの領土問題にひっかけて「転」とは、どこまでおめでたいのでしょう。

私は、去年とても印象的だった「安倍バンカーで転ぶ」の「転」のことかと思っていました。

かつて、「総理、今年を漢字一文字で表すと? 安倍:「責任」ですかね」と、二文字で答えたとんちんかんですから、今年はだれかもっと気の利いた一字を考えてやればいいのに、ボスに冷たい官邸であります。