遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事/津川友介

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世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事   津川 友介   東洋経済新報社


本書で、医師でもありUCLA助教授でもある著者津川友介が、メタアナリシスに基づいた食品・食事を示してくれた。

メタアナリシスとは、複数の研究の結果を統合し、より高い見地から分析すること、またはそのための手法や統計解析のことで、メタ分析、メタ解析とも言う。

1970年代から、メタアナリシスという言葉が使われ出し、80年代に医療の分野でメタアナリシスに基づいた論文が発表されたという。

今世紀になり、地球上のあらゆる地域のさまざまな分野でランダムに調査された、長い時間と多くのサンプルにより結果が出され証明された業績(エビデンス)が、メタアナリシス解析に耐えるほどに揃いだした。

それらのうち、本書では、予防医学の分野で食事と病気の因果関係を解析した科学的エビデンスに基づき、体に良い食品と、それ以外の体に悪いかどちらともいえない食品が類別されて示されている。

「医師がこう言った」「栄養士が勧めてくれた」「知り合いに効果的だった」といった狭くて少ない事例ではなく、科学的に証明されたことに基づいた究極の食事が紹介されている。

その食品の概要は、夏に著者の津川助教授がモーニングショーで語ったものをまとめた私のブログを参照されたい。

「体に良い食品」って?

さらに詳しく知るには、本書を読まれたい。

ということで、悪玉コレステロールが昨年に比べて増加していると(基準値を超えて年々増加し続けている)、今日健康診断の結果問診で医師に叱られたので、本書を参考に食生活改善に取り組むことにする。

つまり、野菜・魚・鶏肉・ナッツ・玄米を中心とした健康食品をできる限り食べて、好物の白米と牛・豚肉とスイーツをできる限り抑えることにする。

これは実に高度な健康生活なのだが、結果は来年度の健康診断データで明らかになるかもしれない(ならないかもしれない)。