遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

TOKYO2020ボランティア募集中!

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東京2020オリンピック・パラリンピック大会のボランティア募集がはじまった。

■都市ボランティア
東京都が運営主体となる「都市ボランティア」は、30000人の募集で、5日以上1日5時間(休憩込み)の活動が基本。

おもな役目は「空港、都内主要駅、観光地、競技会場の最寄駅周辺及びライブサイトにおける観光・交通案内など」。

活動中の飲食の現物と活動場所までの都内の交通費が出るようだが、具体的なことは不明。

■大会ボランティア
オリパラの組織委員会が運営主体の「大会ボランティア」は、80000人の募集で、10日以上1日8時間(休憩込み)の活動が基本。

「競技が行われる会場や選手の生活ベースとなる選手村、その他大会関連施設等で、観客サービスや競技運営のサポート、メディアのサポートなど、大会運営に直接携わる活動を行う」ことが活動内容のようだ。

交通費相当(1日1000円)が出るようだ。

両ボランティアとも、地方在住者は東京までの交通費や宿泊費は自己負担。

要するに、運営主体は金持ち東京都と50社ほどの優良スポンサーがついているにもかかわらず、双方合わせて10万人規模のボランティアを、ほぼ無償で募集しようとしているのだ。せめて時給1000円くらい出せよと思う。それでも、地方からは出かけて行かないと思う。

時給1000円で10万人が1日実働7時間で10日活動すれば、70億円規模の支出になるのだが、本当にそれだけの人的パワーを必要としているなら、その費用を捻出すべきだろう。50社のスポンサーに割り当て、宣伝広告費と思えば安いものだ。

また、東京都職員や国家公務員である程度の人数は代替できるのではないか。大会期間中の、運営補助が仕事なら彼らは喜んで従事するだろうし、1日8時間なら通常業務時間内だから、残業など何の費用も発生しない。彼らががんばってくれるのなら、2週間程度の公共サービスの劣化について納税者もあまり目くじらを立てないだろう。

それにしても、10万人が10日間だとして、延べ100万人ものボランティアが必要なのだろうか。しかも、今年中に募集を締め切る必要性もあまり感じない。

運営主体が無能でぜい弱だから、いろいろこけつまろびつの東京五輪だ。もうすでに今から、大会が成功するような気がしないのだが、さて年末までにボランティアはどれくらい集まるか、結果が楽しみだ。