遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

うどん定食も奏功せず/藤井聡太七段

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8連勝中の藤井聡太七段が久々の黒星。

藤井の昼食は画像の「ぶっかけうどん定食いなりずしバージョン」だったが、この炭水化物パワーが功を奏することなく、133手で敗北した。

先手後手番を決める「振り駒」で、また後手を引いた藤井。「振り駒」で先後を決める直近の12戦のうち、藤井が先手になったのは一度だけ。この「振り駒」システムはどうなんだろうという気がしてきた。

今日の相手は、昨年羽生から「王位」というビッグタイトルを奪った26歳のタイトルホルダー菅井王位。菅井は先手番を持つと強烈に強い棋士で、いま王位戦のタイトル防衛戦を戦っているが、先手番で3勝(後手番で2敗)して防衛に王手をかけている。

今日は消費時間も2時間の差がついて、藤井は後半に1分以内に指さなければならない展開になり、圧倒されて敗れた。昨年の8月に、王将戦でも負けたのだが、この時も藤井は後手番だった。これで同じ相手に2連敗した。

菅井王位との対局前から、もし藤井が勝てば彼の実力は鉄板ものだと私は思っていたのだが、残念な結果だった。しかし、敗局後のインタビューで「総合的にもっと強くなる必要があると思いました」と語る藤井は、今日の悔しさにを糧にさらに強くなるに違いないと思う。

今年度中に8大タイトルを獲ることは今日の敗局で叶わなくなりましたが?と、どこかの記者に訊かれて、笑っていなしていた藤井が印象的だった。

まだ彼は16歳だよ、長い目で見てやりなさい、長く楽しみなさい。いつかビッグタイトルは獲りますよ。