遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

自民党は新しい総裁を頭に据えろ!

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脳腫瘍の手術による延命措置をしないと宣言して、その後すぐの8月25日に亡くなられた米国共和党上院議員ジョン・マケイン氏の葬儀が営まれました。弔辞では、オバマ前大統領や、娘のメーガン・マケインさんが、トランプ政権を批判したと多くのニュースが伝えています。

トランプ大統領が、葬儀に招待されなかったことだけでも痛快なのに、同じ共和党の重鎮の葬儀でのしめやかな政権批判は、トランプ政権は地団太を踏んで悔しがっていることでしょう。

さて、そのトランプに6月の首脳会議で「リメンバー パールハーバー」と恫喝された子飼いの日本の総理大臣が、3期目の自民党総裁選でこそこそ選挙戦を繰り広げているようです

そこで無理を承知で、自民党員にお願いです。

日本国を企業に例えるとすると、自民党は取締役会に相当します。その取締役会で社長を選ぶのですが、株主や取引関係者や顧客が納得できるような、世間に対して恥ずかしくない人間を選ぶのが普通ではないでしょうか。

取締役会(=自民党)は、世間に対して恥ずかしくない社長(=総裁)を選出していただきたい。株主(=国民=納税者)が納得いかない社長を選んだら、株主は文句を言いますよ、当然の権利ですからね。

今の社長は、どこをどう切ってもダメでしょ。賞味期限がはじめから切れていて、全く食えない代物です。新しい社長を選出して、株主に信を問うていただきたい。

昔なら、大派閥による恫喝や締め付けなどは少なくとも党内の国会議員レベルでひそかに伝わるようなものだったと思われますが、いまやそれがメディアが伝えるほどあからさまなものになっています。

総裁選挙で歯向かったら冷や飯を食らうことになるから覚悟せよとか、現役の総裁に対抗して選挙に出馬するなよという恫喝が国民にも知れ渡っているのですから、道徳教育を推進する政権政党とも思えぬその下劣さはどうなんでしょう。

この独裁的構造は、トランプ政権にも共通していますが、それでもアメリカは、300社を超すアメリカの新聞メディアが同じ日に一斉にトランプ批判の社説を掲載したり、頭を飛ばされた司法省やFBIは相変わらず大統領から独立していて見事なものです。政権が怖くて腰の抜けたメディアや三権分立がほぼ失われた日本とは、天と地ほどの隔たりがあります。

とにかく、自民党は新しい総裁を国会に送り出していただきたい。そして内閣を一新して、国会の場で国民に分かりやすい議論を野党と繰り広げなさい、それが自民党のためでもあり、圧倒的多数の国民が望むところでもあります。このままだと日本は潰れてしまいますよ!