いま、日本の作家の警察小説(ミステリ)を読んでいるのですが、犯人像として「社会病質者」という聞きなれない言葉が出てきました。聞きなれない言葉ですが、そのストーリーから、残忍な殺人者となりうる性格を持ち社会生活をしている人間のことだと想像がつきます。
昨今の現実的な犯罪の容疑者にも、このタイプが多いのではないでしょうか。きちんと挨拶はできるが目立たなくておとなしいぼくちゃんタイプが、実は凶悪な犯罪を引き起こすというケースが少なくありません。
この「社会病質者」のことを「ソシオパス」というそうです。「サイコパス」とよく似ていますが、サイコパスは生まれつき残忍で、善良な脳内回路が元々欠落している人間のことらしいのですが、「ソシオパス」は、何かのきっかけで、例えば親の育て方などの影響で罹る後天的な病理だそうです。
ソシオパスが犯罪を犯すときは、自らのリスクや成り行きを考慮せず、無計画で衝動的に実行する傾向があるようです。すぐに興奮したり激怒したり、暴力的に爆発するため、犯罪が露見し捕まる確率が高くなるといわれています。
我が国の政権ツートップは、このソシオパスに近い病理をお持ちのようで、私のストレスホルモンはどうやらこの辺に原因があるようだと、その警察小説を読んでいてふと思った今日この頃であります。
■アメリカ精神医学会のソシオパス診断
1.日常的に法を犯す、または法を軽視
2.つねに嘘をつき、他者を騙そうとする
3.衝動的で計画性がない
4.けんか腰で攻撃的
5.他者の安全性についてほとんど考慮しない
6.無責任で金銭的にルーズ
7.良心の呵責や罪悪感がない
●ポップカルチャーにおけるソシオパスの例
『ダークナイト』のジョーカー
『ヘザース ベロニカの熱い日』のJ.D.
『時計じかけのオレンジ』のアレックス(上記画像)