遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

ランブリン・マン/オールマン・ブラザーズ・バンド

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ギターメーカーのギブソンが事実上倒産(破産申請)した。

負債額は、最大5億ドル(545億円)だという。アメリカの富豪ならポケットマネーで救済できそうな額だ。自動車メーカーなんて倒産しまくっているけど、そのブランドは決してなくなっていないので、まあギブソン・ブランドは永久に不滅と思われる。


さて、今回ご紹介の「ぼくのうた」は、オールマン・ブラザーズ・バンドの「ランブリン・マン」。



私が若いころ擦り切れるほどよく聞いたレコードアルバムが、「ブラザース&シスターズ」で、その2曲目に入っているのがこの曲。

アルバムは全体を通じて、ブルースの残り香が漂い、カントリーの味わいがあり、西海岸の風は吹いていないアメリカンなロックである。

オールマン・ブラザーズ・バンドは、その名のとおり、オールマン兄弟が始めたバンド。このベストセラーアルバムの発売時期1973年の秋には、兄のデュアン・オールマンは、この世にいなかった。

そして残ったリードギタリストのディッキー・ベッツが、「ギブソン」のレスポールスタンダード'59で、名演奏を繰り広げている。(上のギターがそれ) 

このギターは、ポール・マッカートニージミー・ペイジなど富豪の有名ミュージシャンが愛用しているもので、1959年製の美品だと、3000万円ほどするとかしないとか。うちの女房殿と同年の一品だが、ま、どちらも素晴らしい!?

このギターは復刻版が発売されているが、それでもウン十万円する。フォークギターもいい商品が多く発売されているが、安くないし、古いギターの方が良い音がする。

ということで、新しいギターは売れなくなってギブソンは倒産し、古い良いギターはますます高くなっていくと思われる。

その点、音楽は古くなっても価格は上がらない。一家に一枚「ブラザース&シスターズ」を備えおかれたい。