遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

作家冥利につきる図書館予約行列

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図書館で予約していた本がようやく手元に届きました。去年2月にはじめてネット予約した本でした。

いつか読めればいいかなと予約して待つこと1年。1冊1800円のずしりとした本ですが、1年も待てばその価値たるや1万円くらいに跳ね上がったような気分です。

1年待って2週間で返却しなければなりません。本書の今時点での予約者数は、なんと400人です。ですから、返却の延滞は許されません。

わが図書館のこの本の所蔵数が25冊で、2週間借りられますから、単純計算で4週間(ほぼ1か月)に50人が手に取れる計算になります。現在待ち行列400番の人は8か月も待つ必要があります。

本書をリクエストした人たちは、 長い待ち行列を覚悟で予約しているのです。素晴らしい忍耐力ですが、私のようにそうやすやすと1800円の本を買えないということでもありましょう。

まともに本など読んだことのないと思わせる総理や副総理には、つましい庶民の暮らしなど想像もできないでしょう、デンデン。

それにしても、そこまでして読みたいと思わせる書物を出版できるということは、印税は入りませんが作家冥利につきると思いますよ、恩田陸さん。

2週間後の返却までに読了できれば、いや多分読み終えると思いますが、また感想をしたためたいと思います。