遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

ただ、愛し合う二人を認めるだけのこと

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山本・前地方創生相(69)が「何であんな黒いのが…」発言。「何であんなバ力がいつまでも国会議員やってるのだろう」と言わざるを得ない。この男の失言癖は今に始まったことではないが、今回は大きな国際問題になるかもしれぬ。

それから、自民・竹下総務会長(71)の「宮中晩さん会への国賓の同性パートナー出席反対」発言。たかが自民党の総務会長ごときが、宮中晩さん会を仕切ろうというのが大それたことで、その挙句に口にした言葉がこれでは、日本の伝統も文化も地に堕ちようというもの。

山本も竹下も、世界に顔向けできない日本の恥というべき政治家。二人の発言について、月曜日の予算委員会で安倍が何を言うか、楽しみでもある。

さて、「ブルドッグ」さんがツイッターでいい動画を紹介してくださった。ニュージーランド議会で同姓婚を認める法案について賛成討論をする政治家の動画だが、真摯でありかつユーモアがあって、ちょっと早口だけど素晴らしい演説だった。どなたかの翻訳も上品な言葉使いで、それを以下にご紹介して、日本の恥のお口直しにしたいと思う。

ブルドッグ‏ @Bulldog_noh8
2013年にニュージーランド同性婚を認める法案が出来たとき、賛成票を投じた1人のおじさん議員が議会で語った内容。
当時も世界中で賞賛されたスピーチ。知らない若い人に向けて。
(動画あり↓)

このスピーチには前段があり、前段で彼は自分に向けられた非合理な反対意見や姑息なクレームの数々を紹介した上で、「それでも反対派の多くは常識的な方だ」と述べ核心に入っていく。

反対なさる多くの方は、常識的な方なんです。

法案が社会に何をもたらすのか、真剣に心配なさっている。
その懸念に敬意を表します。

この法案が通るとご自身の家族に何が起こるか、心配なさっているんです。
だからその方々のために、繰り返させてください。

この法案で我々がやろうとしていることは、
愛し合う二人に結婚という手段を認める。それだけです。これが全てです。

核戦争をやろうって話じゃないんです。農作物を全滅させるウィルスもばら撒きません。

ただ、愛し合う二人に結婚の手段を認めるだけです。

何か問題でしょうか。お金もかからないのに。
なぜ、この法案に反対なさるのかがわからない。

異質なものを遠ざけたいのはわかります。いいんです。
我々みんなそんなもんですよ。

でみ、反対される方にお約束しておきます。
決して反故(ほご)にしないお約束です。

「(この法案が成立しても)明日からも太陽は昇ります」
「明日からも生意気な娘さんに口ごたえされます」
「ローンの金利は上がりません」
「皮膚病やら湿疹、布団からカエルが飛び出すこともありません」

明日からもただ毎日が続くんです。だから大ごとにするのはやめましょう。

この法案は、当事者からすれば素晴らしいもの。
残りの我々からすれば、昨日と同じ日々が続くだけです。

それから、届いた意見をもう一つ紹介させてください。
「同姓婚法案のせいで干ばつが起こった」

でも私のTwitterを見た方はご存知だと思います。今朝は土砂降りだったんですよ。
雨が上がったら、大きな虹、ゲイ・レインボーがかかりました。

これは、何かのいい知らせではないでしょうか?あなたが信じるなら、きっと。

締めくくりに、それでも法案を懸念なさる方々へ聖書からの引用を。

申命記です。申命記はなかなか難解なのですが、まぁそれはいいとして、
旧約聖書申命記第1章29節 

“懼(おそ)るるなかれ”