懸案だった質疑時間は与野党が譲歩して3対7の配分となり、与党1時間30分野党が3時間30分となった。加えて、和泉洋人首相補佐官と前川喜平・前文部科学事務次官も招致することが決まった。和泉洋人首相補佐官がどういう言い逃れをして首相を補佐するのか見ものだが、片道切符で内閣府に来ているのだから、優秀な官僚らしい答弁を期待もしたい。
それに先立って、今日20日発売の週刊文春が大スクープをかましてくれた。国家戦略特区で獣医学部の募集をする2か月も前に、日本獣医師会に「四国で加計学園で獣医学部を創設する」として通告していた証拠となる議事録を入手したというのだ。
議事録には出席者の具体的氏名も記されているので、閉会中審査ではこの問題は必ず質問されるはずなので、山本大臣が「記憶にない」とか「そんな会議はなかった」という言い逃れはできないという面白劇場が見られる。ああ、山本幸三はどんなバカ色ネクタイを締めて予算員会に現れるか、それも楽しみだ。
■「加計に決めた」政府決定2カ月前に山本大臣発言 議事録を入手
また、稲田防衛大臣が、例の南スーダンでのPKO活動の日報が破棄されたの見つかったのと問題になった一件で、存在していた日報を見つかっていないことにすることを会議で了承したと各紙で伝えられている。稲田はそのことを否定しているが、ニュースが事実ならば、国会では捜していると答弁していた時点ですでに日報の存在が確かめられていたわけで、この大臣の嘘八百は永遠に続くと予想される。
これまた閉会中審査で大問題になりそうで、辻元や蓮舫が質問に出てきたら、また稲田のお涙ちょうだい劇場がみられるかもしれない。
■稲田氏出席の会議で協議 日報、陸自に存在「非公表」
これらの問題は、与党である公明党は微妙な立場だが、国民のためを思ってきっちり政府を追及して正義感を披露するべき。3対7の質疑時間配分、だてに質疑時間を渡しているわけではないのだよ。
とまれ、野党は一直線に政府を追及すること。質問者自身や党派の広告・宣伝・虚飾は一切不要だから、国民がきっちり理解できる研ぎ澄まされた質疑を期待する。