遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

祝28連勝/藤井聡太

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将棋棋士藤井聡太(14)は、連勝を28にまで伸ばし、将棋界の記録に並んだ。「囲碁将棋チャンネル」では、その対局の生放送を臨時で流してくれた。

彼は、対局のため名古屋から大阪に新幹線で来るまで、窓外の景色を眺めていることが多いそうだ。曰く「雪におおわれた伊吹山がきれいです」。
ごく近い将来、様々なビッグタイトルを戦うことになると、こんどは名古屋から上京する機会が多くなるのだろうと思うが、それだけが大阪人としては少し寂しい。

テレビはほとんど見ないようだが、好きなテレビ番組は、「ブラタモリ」や「ドキュメント72時間」だという。渋い。NHKにもいい番組があるのだ。

朝日新聞を毎日20~30分かけて読むようで、「僥倖」「醍醐味」「精進」のような言葉をインタビューで使う。「云々」「未曾有」「踏襲」「便宜」はたぶん読めると思われる。

漫画や音楽には興味がなく、PCではお天気データなどを見るのが好き。アメダスがどこにあるのか、彼なら記憶していることだろう。

「大志」と揮毫した彼の扇子は即完売。その「大志」の字も署名もしっかりした文字で、あの字なら私も欲しい。

インタビューの受け答えでは、驕った風でもなく嫌みもなく性格の良さが出ていて好感度抜群。その好感度はそのままであってほしいものだ。

ということで、藤井聡太は14歳の天才中学生ではあるが、同時にほとんど成熟した人間でもあり、あとは将棋の道を究めてほしいと思う。私は長生きして、囲碁の井山に加えて将棋の藤井の追っかけをすることにする。

藤井君、28連勝おめでとう。