遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

スパイサー、コミー、ムーア、ハーバード

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この画像は、ホワイトハウスのスパイサー補佐官の記者会見で挙手する記者たち。米国のメディアは徹底的にトランプ政権と闘う姿勢を崩さない。そのことは、この挙手に表象される。日本でもようやく菅官房長官の記者会見で、圧迫質問をする記者が現れているが、まだまだ勢いが足りない。菅なんてちょろいんだからもっと頑張れ。

8日から、トランプ大統領に解任されたコミー前FBI長官の米議会での公聴会が始まる。トランプのロシア問題の捜査にかかる圧迫などについて、どのような証言をするのか注目される。「あったことをなかったことにさせない」覚悟が、コミー前長官にもある。日本でも前川前文科省事務次官の証人喚問を実現してほしいものだ。

映画監督マイケル・ムーアが、トランプ大統領「告発サイト トランピリークス(TrumpiLeaks)」を立ち上げた。ムーアは、トランプやその取り巻きによる嘘と違反行為を、この告発サイトで受け付ける。受け取った告発については、ムーアが例によってドキュメンタリー映画などにして料理してくれるだろう。日本も、文科省の職員から「あのメールは実在した」との匿名での告発がゾロ出てきている。いい傾向だ。

ハーバード大学では、FB(フェイスブック)で人種差別的な発言をしたり性的な画像をやり取りしたり、ナチスのホローコーストに肯定的な言及をした入学予定者の入学を取り消したという。差別主義者の百田尚樹準強姦罪容疑の山口敬之が、堂々とメディアに登場する日本では考えられないような厳格な大学当局の態度である。拍手。

上の米国の4つの動きをみていると、日米の政治リーダーの莫迦さかげんは実にいい勝負なのだが、互いの社会が持ち合わせている矜持や正義感や公平さや悪に対峙する勇気の度合いが、まるで違うことに愕然とする。日本に民主主義が定着するのはこれからのことかもしれない。そういう意味では、腐れ安倍政権はエポックメイキングの役割を果たそうとしている。