遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

お楽しみはこれからだ/NYTとasaの逆襲

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「実は共通点がある」
昨年11月の米ニューヨークのトランプタワーでの初会談で、軽くゴルフ談議をした後、安倍はこう切り出した。

「実はあなたと私には共通点がある」
怪訝な顔をするトランプを横目に安倍は続けた。

「あなたはニューヨーク・タイムズ(NYT)に徹底的にたたかれた。私もNYTと提携している朝日新聞に徹底的にたたかれた。だが、私は勝った…」 

これを聞いたトランプは右手の親指を突き立ててこう言った。 
「俺も勝った!」

これは、日米トップのNYTや朝日新聞に「たたかれた」「勝った」の莫迦な会話の一部始終だ。こういう、ピロートークみたいなくだらない話が、表に出てくること自体が実にくだらない。

でも、二人ともまだ勝ったというのは時期尚早だ。

FBI長官の罷免に関して、トランプ大統領の弾劾について議会は考え始めているというし、司法省はロシア疑惑で特別検察官を指名して、大統領選のロシアによる介入について徹底解明する構えだ。
米国はメディアがまだ権力監視の機能を十分有しているし、三権分立も確立されたままだと感じられる。ニクソン大統領を弾劾した正義はまだ生きている。

一方我が国に目を向ければ、民進党の「加計学園疑惑調査チーム」が発足した。
冒頭のあいさつで桜井允議員は、お友達政治は韓国の朴大統領と同じで、加計問題は安倍の議員辞職に相当する事案で、それを達成するために調査を進めていきたいと述べた。
うんその調子でがんばってくれたまえ。

あらたな二人の共通点は、「独り相撲で自滅し事実上弾劾された」事実が加わる予定である。

そう、お楽しみはこれからだ。